
B型肝炎は、母子感染や輸血以外にも知らない間に
かかることのある病気です。
感染すると、約30%の人が急性肝炎(黄疸、発熱、倦怠感など)の
症状が発症します。
稀に肝臓が数日で機能しなくなる劇症肝炎になる可能性があり、
劇症肝炎になってしまうと死亡率が70%と重症な肝炎です。
WHO(世界保健機関)は、全世界の子供達への生後すぐの
接種を推奨しています。
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ワクチンの種類
*不活化ワクチン*任意接種
*予防する感染症:B型肝炎/将来の肝臓癌
日本ではかかる確率は低いとされてきましたが、積極的に
接種したいワクチンです。
ただし、妊娠中にB型肝炎キャリアかどうかの検査が
行われていますので、検査により、母子感染が心配されない
お子さんには、生後すぐの接種は必要ありません。
今後、定期接種となる見込みもありますが、それを待って
接種時期を遅らせることは避けてください。
3歳未満での感染は慢性化しやすくなりますが、できるだけ
早く接種すれば、免疫もできやすく、将来の肝臓癌を
予防できます。
生後2ヶ月から、正しい接種時期に受けるようにしましょう。
接種時期と接種回数
B型肝炎ウイルスを持っている女性が妊娠、出産する場合に、新生児にB型肝炎ウイルスが入ってしまい、ウイルスを保有した
状態になることがあります。
母親が妊娠中に検査を行って、B型肝炎キャリアであったことが
分かっている場合、母子感染予防として、生後すぐに
健康保険適用で接種となります。
接種スケジュールにつきましては、出産したかかりつけより
指示があります。
母親がB型肝炎キャリアでない場合にも、生後すぐから接種は
可能です。
ただし、同時接種が可能な
ヒブ
小児用肺炎球菌
ロタウイルス
と一緒に生後2ヶ月での接種がおすすめです。
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その後4週あけて2回目を、生後6ヶ月で追加の1回を
接種します。
ワクチンの効果は10~20年と言われていますので、
10~15歳頃に追加接種することが望ましいでしょう。
女児については11歳頃にHPV(子宮癌)ワクチンとの
同時接種もすすめられます。
予防接種の費用ついて
B型肝炎は任意接種のため自費になります。大人 8000円前後
子ども 6000円前後
が多いようです。
B型肝炎ワクチンの副作用について
B型肝炎ワクチン副作用としては、接種後に体のだるさや頭痛、注射部位が赤くなったり、腫れたり、痛くなったりすることが
あります。
接種を受けた約10%の人におこります。
まとめ
B型肝炎の予防接種は、2016年の定期接種に向けて現在準備が進められています。
できるだけ早くに定期接種になってほしいですね。
予防接種のまとめは、下記の記事を参考にしてください。
「予防接種の基礎知識!任意と定期、ワクチンの種類は?赤ちゃんの発熱などの副作用は?」
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