
痙攣(けいれん)については、なんとなくわかっていても、
実際に自分の目の前で、子供が痙攣を起こしたら慌てて、
どうしていいのかわからなくなってしまいますね。
「痙攣(けいれん)」は、自分の意志とは関係なく突然現れる
筋肉の収縮です。
いざと言うとき、
「どうしよう?!!」
と慌てふためかないで
子供に適切な処置ができるように、ここでは痙攣について
種類やその対処法をまとめてみます。
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Contents
子供に起こる痙攣(けいれん)の種類
ひと口に痙攣と言っても、子供が起こす痙攣にはいくつかの種類があります。
・熱性痙攣(ねっせいけいれん)
・てんかん
・憤怒痙攣(ふんぬけいれん)
などが挙げられますが、このなかで子供に一番多く見られる
痙攣は
熱性痙攣(ねっせいけいれん)
です。
次に多く見られるものは、てんかんによる痙攣で
200人に1人の割合で起こると言われています。
子供の痙攣(けいれん)の原因と症状
次に、痙攣の原因と症状を痙攣の種類別に見てみましょう。◇熱性痙攣(ねっせいけいれん)
熱性痙攣は、生後6か月から6才前くらいまでの乳幼児に見られる痙攣です。
熱性痙攣の原因
熱性痙攣の原因は、風邪や感染症などの症状の高熱が出たときに、脳の指令の調節が、上手く出来なくなって
起こると言われています。
また、両親や兄弟姉妹に熱性痙攣を起こした人がいる場合、
熱性痙攣を起こす可能性が高く、遺伝しやすいと
考えられています。
熱性痙攣の症状
熱性痙攣の症状として・38℃以上の高熱がある
・痙攣は、30秒~3分続くこともある
・手と足が、ピーンと伸びて硬くなる
・目が上向きになり、白目を向く。
・口から泡を吹く
・呼吸が一瞬とまる。
・手と足をいっしょにビクッビクッと動かす
・意識がなくなる
全部の症状が出るわけではありませんが、
上記のような症状が出るようです。
◇てんかん
てんかんは、10才未満の子供の発症が多いとされていますが、子供から高齢者まで幅広い年齢層で発症する病気です。
てんかんの原因
てんかんは脳の病気や傷が原因とされている「てんかん」と、原因が不明な「てんかん」があります。
てんかんの遺伝は、殆どないと言われています。
てんかんの痙攣の症状
てんかんと聞くと、泡をふいて倒れ、痙攣を起こすイメージがありますが、実際には違うようです。
てんかんは、すべての人に同じ症状が現れるわけでは
ないようです。
それでは、てんかんで起こる痙攣の症状をあげてみます。
てんかんの痙攣には
強直痙攣
と
ミオクローヌス
があります。
強直痙攣は全身が硬くなり、ガクガクと痙攣が起きます。
1~2分で回復しますが、倒れることもあるそうです。
ミオクローヌスは、全身、または体の一部が短い時間、
瞬間的にビクッと痙攣を起こします。
てんかんの症状の中で、痙攣は多い症状ですが、
すべての方が、痙攣を起こすわけではありません。
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◇憤怒痙攣(ふんぬけいれん)
生後6か月くらいから、3才くらいまでの乳幼児に見られる痙攣で、
「泣き入りひきつけ」
とも呼ばれています。
憤怒痙攣の原因
痙攣の原因としては、かんしゃくなどを起こして、激しく泣いた時に起こりますが、
乳幼児の脳の発達は十分でないために刺激が起こると、
それに上手に対応できないこと。
また、
憤怒痙攣によって、一瞬呼吸が止まるときに、脳の酸素が
上手く運ばれなくなって、低酸素状態が起きている。
以上のようなことが考えられているようです。
憤怒痙攣の症状
激しく泣いているときに、一瞬呼吸が止まり、顔色が紫色になります。
また、体を硬くして、痙攣を起こします。
しばらくすると大きく息をはいて、元の状態に戻ります。
子供に痙攣が起きたときの対処法
子供の痙攣を目の当たりにしたら一瞬パニック状態になりますが、落ち着いて対処しましょう。
対処法として
①まず一番最初にすることは、パニックになっている
自分の気持ちを落ち着かせることです。
そして、時計を見て痙攣が始まった時間をメモに書きましょう。
②痙攣を起こしている場所を確認します。
お風呂や火の元の近くなど危険な場所だったら、安全な場所へ
移動させます。
または、ストーブなど危険なものを遠ざけましょう。
③顔を横向きにします。
これは、口やのどにある嘔吐物や食べ物を横向きにすることで、
気管につまらないようにするためです。
顔だけ動かせない場合は、体ごと横向きにします。
口の中に物が詰まっていたら、掻きだします。
④衣服のボタンやズボンなどを緩めます。
⑤痙攣が終わった時間をメモにとります。
痙攣が治まったら、病院へ行きましょう。
痙攣が10分以上続く場合は、救急車を呼んで病院へ
急いでください。
痙攣のときにやってはいけないこと
痙攣が起きている時に、唇をかまないようにとタオルをかませる人がいますが、タオルなどを
口にかませることは絶対にしてはいけないそうです。
タオルを口に入れると、息ができなくなることがあり、
また、スプーンなどを入れると歯を折ってしまったり、
口腔内を怪我させてしまう可能性があります。
気を付けましょう。
まとめ
自分の子供に痙攣が起こったら、誰もが慌ててしまいますよね。しかし、慌てたまま処置を施そうとしても上手く出来ません。
パニックをおさめるのは、難しいことかもしれませんが、
ひとまず自分が落ちついて、冷静に対処をしてください。
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