
子供たちがよくかかる病気の一つに、
「嘔吐下痢症」
があります。
嘔吐や下痢は、感染したウィルスを体外に排出しようとする
大切な防衛反応です。
しかし、嘔吐や下痢が長期で続いた場合、体内から大量の
水分と塩分が失われてしまいます。
また、炎天下や高温の場所でのスポーツなどによって過度の
発汗がある場合も、脱水症状の危険性があります。
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脱水症状の場合、失った水分と塩分を同時に補給することが
重要です。
水やお茶では、十分な水分と塩分を補給することができず、
かえって状態が悪化する場合もあります。
Contents
脱水症状の重症化
幼児や未就学児の場合、以下のような症状が見られるときはできるだけ速やかにかかりつけ医に受信しましょう。
既に重症化している場合や、他の病気の可能性もあります。
・39℃以上の熱がある
・血便がある
・1日6回以上の大量の下痢がある
・嘔吐が続く
・目が落ち窪んでいる
・泣いても涙が出ない
・皮膚や口、したが換装している
・機嫌が悪い
・ぼんやりしたり、眠りがち(気を失う)
・尿量が減る
・尿の色が異常に濃い
・水分や塩分を補給しても状態が改善しない
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脱水症状には経口補水がおすすめ
嘔吐や下痢による過度の発汗による脱水症状の場合、塩分と糖分のバランスが良い経口補水液を飲ませることがおすすめです。
経口補水液の飲ませ方としては、脱水症状の状態によって
異なります。
以下を目安として参考にしてください。
1. 嘔吐や下痢が始まったばかり
嘔吐や下痢が始まったが、まだ脱水状態ではないときは、下痢や嘔吐があるたびに水分を補給してください。
2. 嘔吐や下痢による過度の発汗がある場合
嘔吐や下痢による過度の発汗によって軽度から中等度程度の脱水症状になった場合は、はじめの3~4時間は、飲みたがるだけ
飲ませるようにしてください。
ただし、一気に飲むのではなく、あわてずゆっくりと
飲ませてください。
そして、4時間以降は、嘔吐や下痢があるたびに、体から
失った分経口補水液で補うだけ飲ませるようにしましょう。
水分補給のコツ
一度にたくさん飲むと吐いてしまうことがあります。最初は一口ずつか、小さめのスプーンなどで少量ずつ
飲ませましょう。
ある程度飲ませても吐かなければ、ゆっくりと
自由になませてください。
もし嘔吐が止まらない場合は、かかりつけ医などに
ご相談ください。
経口補水液を飲ませることで、尿量が増え、尿の色が
薄くなったら、状態が改善したと考えてよいでしょう。
かかりつけ医に相談の上、通常の食事を再開しましょう。
ただし、嘔吐が続く場合は無理に食事を再開せず、経口補水液を
飲ませて様子を見ましょう。
一日当たりの必要量の目安
一日当たりの目安量は以下になります。状態に合わせて補給しましょう。
学童
500~1000ml(g)/日幼児
300~600ml(g)/日まとめ
嘔吐下痢症以外でも、熱中症やその他高熱になる病気、食中毒などでも脱水症状になる場合があります。
重度の症状が出てしまった場合は、すぐに救急車を呼ぶなどして
病院で受診しましょう。
そうなる前の初期状態での対応が重要です。
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