
流産したら整理はいつ再開するの?
妊婦さんにとって、流産はとても不安なものです。
せっかく妊娠したにも関わらず、流産してしまうと心がひどく折れてしまうことも。
次の妊娠に期待しようと気持ちを入れ替えたのに、流産後に生理がなかなかやって来なくて不安になってしまうこともあります。
そうなると、焦るばかりで、益々ストレスがのしかかってしまうかもしれませんね。
実際、流産は多くの妊婦さんが経験していて、決して他人事ではありません。
なので、流産してしまった場合のことを知っておくのも大切なことです。
今回は、流産後の生理再開時期や生理不順について詳しく説明したいと思います。
最後までお付き合いください。
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Contents
流産とは?

流産とは、妊娠22週までに胎児が子宮の外に押し出されてしまうことを示します。
特に、妊娠12週までは、流産の危険性が高いといわれています。
実は、妊娠の10~15%の確率で流産は起こります。
流産後の処置について
流産には、切迫流産
完全流産
不全流産
稽留流産
完全流産
不全流産
稽留流産
などの種類があります。
完全流産の場合は、胎児や胎盤が完全に母体から出てしまっているので、特別な処置はありません。
しかし、不全流産や稽留流産は、子宮の中に胎児や胎盤の一部が残留していたり、死亡した胎児が残った状態です。
その場合、子宮内を元どおりにするために子宮内容掻爬手術をおこないます。
子宮内が元に戻れば再び生理がやってきて、次の妊娠が可能になります。
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生理と性周期の関係
女性のからだは、約4週間の周期で変化を繰り返しています。これを『性周期』と言います。
月経が終わる頃からエストロゲンが分泌し始め、子宮内膜は増殖します。
排卵が起こると黄体ホルモンが分泌され、子宮内膜は肥厚し、基礎体温は上昇します。
この周期変化は、下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンに支配されています。
妊娠していなければ黄体ホルモンの分泌が止まり、次の生理が始まります。
妊娠が成立した場合、黄体ホルモンの分泌は維持され、胎盤からヒト絨毛性ゴナドトロピンの分泌が促進されます。
流産後の生理再開の時期は?
通常は、流産後1~2ヶ月くらいで生理が再開します。流産後、出血や痛みが徐々に治まってきます。
同時に、子宮内は、妊娠前の元の状態に戻り始めます。
元どおりの状態になれば、ホルモンの分泌や基礎体温も正常化します。
流産後、生理がなかなか来ない原因は?
流産後、子宮内が元に戻れば、妊娠前と同様に周期変化が起こります。ところが、2ヶ月を過ぎても生理がみられないことがあります。
原因としては稀にですが、流産後、胎児や胎盤の一部が残留している場合があります。
そのような場合は、生理がみられません。
流産後6週間以上経っても月経がこない場合は、産婦人科で受診してみましょう。
放置せずに相談することで体も気持ちも少しづつ楽になりますよ。
流産後、生理不順になる原因は?

流産後の生理不順の原因の大半は、ホルモンバランスの乱れです。
上述どおり、性周期は、ホルモンの変化によって成立します。
ホルモンは、自律神経系や精神的ストレスに敏感に反応します。
流産したことや、流産後の生理が来なかったりすると、ストレスが溜まり、ホルモンの分泌に影響を与えてしまいます。
ホルモンバランスが乱れてしまうと、自然排卵が見られず、基礎体温も低温の状態が継続します。
その結果、生理不順に陥ってしまいます。
くよくよすればするほど、性周期の正常化が遅れます。
妊娠もしにくくなります。
次の妊娠のためにも、一日も早く立ち直ることが肝要です。
生理の量と期間は?
流産後、初めての生理の症状については、個人差があります。通常の生理の2~3倍の出血があったという人もいます。
また、生理の期間が2週間以上続く人もあります。
しかし、この状態が一生続くわけではありません。
流産後2回目、3回目となるにつれて、通常の生理に戻っていきます。
次の妊娠の時期について
流産後、生理がきて排卵が起これば、そのときから妊娠可能です。流産後すぐの妊娠は、再び流産を起こしやすいと言われていますが、人によって違います。
流産直後の妊娠が、再び流産となる確率が高いわけでもありません。
しかし、子宮機能の回復が完全なものでなければ、受精・着床しても、胎児の成長を妨げてしまいます。
その結果、再び流産となってしまうことがあります。
再々流産してしまうと、ショックが倍増してしまいます。
塞ぎ込んでしまうと、ホルモンバランスは更に崩れ、益々妊娠しにくいからだになっていきます。
万全の状態で妊娠するためにも、時期については医師に相談してみましょう。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、流産後の生理再開の時期や、生理不順や来ない原因についてご紹介しました。
子宮機能は、ストレスに大きく影響される、とても繊細な臓器です。
次の妊娠のためにも、心とからだの健康を心がけましょう。
そのためにも、不安なことがあればすぐに担当の医師にご相談くださいね。
最後までありがとうございました。
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