
リンゴ病という病名を、一度は耳にしたことがある方が
多いと思います。
リンゴ病は、幼児や児童が感染する病気だというイメージが
ありますね。
しかし、リンゴ病は大人へも感染します。
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感染力は弱いと言われていますが、
妊婦さんには、注意が必要です。
妊婦さんが感染すると、胎児に感染し、高い確率で
胎児に影響がでると言われているのです。
大切な新しい生命を守るためにも、リンゴ病のことを
よく知って、妊婦さんは細心の注意を払いましょう。
Contents
リンゴ病は、どんな病気?
感染すると、頬がリンゴのように真っ赤になることから「リンゴ病」
と呼ばれていますが、正式な病名は、
「伝染性紅斑」
と言います。
リンゴ病は、ウイルスによる感染症で、感染症のなかでは、
感染力が弱く短い間に大流行することは殆どありません。
りんご病の原因は?
リンゴ病のウイルスは、「ヒトパルボウイルスB19型」
で、飛沫感染によって広がっていきます。
りんご病の潜伏期間は?
りんご病の潜伏期間は10日から20日で、大人の約50%の人が免疫を持っていると言われています。
しかし、りんご病と似た症状の風疹や溶連菌などの病気があり、
病名を確定するためにも病院の受診が必要になります。
リンゴ病の症状
子供が感染すると、頬がリンゴのように真っ赤になり、手足にレース状の発疹が現れます。
大人が感染すると、頬は赤くならないですが、
手足の発疹、
全身の倦怠感、
関節痛、
発熱
の症状が現れます。
りんご病は、子供がかかるケースが多い病気です。
しかし、大人が感染すると子供より重い症状が現れます。
特に妊娠中の妊婦さんが感染すると、胎児が感染する
可能性があり、妊婦さんには軽視できない怖い病気です。
妊婦さんが感染すると、大人の症状に加えて、急激な
貧血になることがあります。
母子感染の恐れがある病気で、胎児に感染する可能性が
あるのです。
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りんご病の胎児への影響
妊娠初期から中期にかけての感染
この時期に妊婦さんが、リンゴ病に感染すると、約30%の確立で胎児にも感染するそうです。
胎児に感染すると、胎児貧血になります。
胎児貧血とは、母親がリンゴ病に感染し、急激な貧血を起こすと、
胎児への血液が上手く届かなくなり、胎児が重い貧血を
起こしてしまうことです。
そして、胎児貧血が重症化すると、
胎児水腫(胸やお腹に水が溜まり、身体がむくむ状態)
をひき起こし、流産や死産することになってしまいます。
妊娠後期の感染
初期から中期に比べると、感染は少なくなるようですが0%ではありません。
また、安定期に感染した場合は、低出生体重児で生まれることが
あります。
低出生体重児とは、出生体重が2500グラム未満の赤ちゃんを
言います。
りんご病に感染してしまったら
妊婦さんがりんご病に感染してしまったら、すぐに産婦人科へ行きましょう。
りんご病に感染しているかは、血液検査でわかります。
早期に判定をしてもらい対処することが大切です。
胎児の異常は、超音波検査で発見できるそうなので、
頻繁に超音波で経過観察をしてもらいましょう。
りんご病に感染しても、無事に赤ちゃんを産んでいる方はいます。
悲観せずに産婦人科の指示に従って過ごしていきましょう。
妊婦さんの予防方法
りんご病の感染経路は飛沫感染です。予防方法としては、
・外出時には、必ずマスクをつける
・帰宅したら、手洗い、うがいを忘れずにする
・不用意に人混みには行かないようにする
・タオルや食器の共用はやめる
などがあります。
まとめ
妊婦さんは、妊婦さんの命と赤ちゃんの命ふたつの命をもっています。
新しい命を笑顔で迎えるためにも病気のことを理解して、
神経質になりすぎずに、ゆったりした心で毎日を
過ごしましょう。
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