
妊娠初期の症状の代表であるつわり。
つわりの時期は、いったいいつからいつまでなのでしょうか?
妊娠成立から妊娠4ヶ月(妊娠15週)までを妊娠初期といいます。
この時期には、吐き気や食欲不振などの症状に、多くの人が悩まされます。
この不快な症状を「悪阻」「つわり」といいます。
今回は、この妊娠初期のつわりの症状と予防や対処法についてご紹介します。
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Contents
妊娠初期の「つわり」の原因は?
実は、つわりの原因は特定されていません。妊娠が成立すると、黄体ホルモンやhCG(絨毛性ゴナドトロピン)が大量に分泌されます。
この急激なホルモンの変化に、妊婦さんのからだが対応できず、その結果、つわりが起こるのではないかと考えられています。
また、妊婦さんの精神的な要素も一つの原因にあげられます。
特に希望していない妊娠の場合は、つわりが悪化しやすいといわれています。
原因がはっきりとわからないため、根本的な解決方法がないのがつらい点ですね。
妊娠初期の「つわり」の症状は?

つわりの症状は、人によって様々です。
また、全く自覚症状のない人もいます。
妊婦さんの約5~8割程度がつわりを経験すると言われていますが、その症状の重さも人それぞれです。
つわりの代表的な症状としては、
・吐き気や嘔吐
・においに敏感になる
・嗜好が変わる
・食欲不振
・眠気に襲われる
・情緒不安定
・頭痛
・便秘
・唾液量が多くなる
・においに敏感になる
・嗜好が変わる
・食欲不振
・眠気に襲われる
・情緒不安定
・頭痛
・便秘
・唾液量が多くなる
等があります。
それでは、つわりの症状について個別に見ていきましょう。
【つわりの症状】吐き気・嘔吐
吐き気や嘔吐は、つわりの症状の中で最も多くみられます。胸焼けや胃痛を伴うこともあります。
【つわりの症状】においに敏感になる
今まで、気にも留めなかった食物のにおいや生活臭に反応してしまいます。殆ど無臭に近いお風呂の湯気なども敏感に受けとめてしまい、吐き気を誘ってしまいます。
【つわりの症状】食べ物の嗜好が変わる
妊娠すると、食べ物の好みが変わることがあります。今まで好きだったものが、全く受けつけなくなったりすることがあります。
【つわりの症状】食欲不振
胃のあたりのモヤモヤが食欲不振に導いてしまいます。吐き気や嘔吐、においによる影響もあり、食欲が減退します。
【つわりの症状】眠気に襲われる
ぐっすりと寝ているのに寝足りない感じが続き、やる気が起こりません。起きていても倦怠感があります。
【つわりの症状】情緒不安定
ほんの些細なことでもイライラしたり、憂鬱になったりします。気持ちの浮き沈みが激しくなります。
【つわりの症状】頭痛
ホルモン変化の影響を受けて、頭痛(特に偏頭痛)が発症しやすくなります。また、貧血がある場合にも頭痛が起こります。
【つわりの症状】便秘
黄体ホルモンは腸の蠕動運動を鈍らせる作用があるので、便秘を起こしやすくなります。その反対で、下痢を引き起こすこともあります。
【つわりの症状】唾液量が多くなる
通常、唾液の分泌量は1日1~1.5リットルですが、妊娠すると、唾液量が増加します。唾液を飲み込んでばかりいると、胃が不快になり、吐き気を催してしまいます。
その他、疲労感が激しかったり、肩こりに悩まされたりと、体調が崩れやすくなります。
つわりはいつから始まるの?いつ終わるの?

つわりは、一時的(からだが妊娠している状態に適応するまでの期間)なものです。
つわりが始まる時期も終わる時期も人様々です。
一般的な目安としては、妊娠5~6週頃から始まると言われています。
そして、胎盤が完成する妊娠14週前後まで続くと言われています。
胎盤が完成し、胎児の環境が整うと、自然につわりが軽減又は消失し、心身共に落ち着きます。
しかし、その時期を過ぎてもつわりが治まらないこともありますが、心配はいりません。
つわりは病気ではないので、焦らずに向き合っていきましょう。
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つわりは胎児に影響する?
妊娠初期は、お腹の赤ちゃんが必要とする栄養は微量です。つわりで何も食べられなくても、まず心配することはありません。
基本的には、つわりが直接胎児に影響を及ぼすことはほとんどないとされています。
妊娠初期は妊婦さんに蓄えられた栄養で問題ありません。
お母さんが脱水症状に陥らないよう、水分だけは十分にとってあげましょう。
また、食べられる時に食べたいものを食べましょう。
妊娠中はストレスをためないことが重要です。
食べなければいけないと考えすぎると、逆にストレスになり良くありません。
つわりの悪化に注意
妊婦さんの50~80%は、つわりを経験するといわれています。嘔吐が激しくなり、つわりが悪化すると、食事や水分が摂れなくなることも。
そうなると、妊婦さんの体重は減少し、妊婦さん自身が栄養障害に陥ってしまいます。
この状態を「妊娠悪阻」といいます。
「妊娠悪阻」は、妊婦さん500人に1人の割合でみられます。
「妊娠悪阻」になると治療が必要になり、入院しなければならないケースもあります。
「妊娠悪阻」は、つわりで最も注意しなければならないと言われています。
その昔は、妊娠悪阻で命を落としてしまうこともあったそうです。
妊娠悪阻に進行しないように、つわりを乗り切ることが大切です。
この「妊娠悪阻」を避けるためにも、「つわり」について予防や対処法を覚えておきましょう。
つわりの予防・対策は?

つわりの予防、対策としては、
・精神的不安をなくすこと
・気分転換
・食生活
・頭痛や唾液過多、便秘の改善
・気分転換
・食生活
・頭痛や唾液過多、便秘の改善
が重要になります。
それでは、それぞれについて見ていきましょう。
【つわりの予防】精神的不安を無くすこと
妊娠や出産について悩みや不安を解消することが重要です。そして、不快なつわりにも負けない、という意欲を持ちましょう。
【つわりの予防】適度な気分転換
家の中でゴロゴロしていると、ムカムカ感に気をとられてしまいます。散歩に出かけるなど、気分転換を図りましょう。
【つわりの予防】空腹を避ける
つわりは、空腹になると一層悪化します。つわりがあっても、胃の中を空っぽにしないよう努力しましょう。
栄養価はさほど気にしなくてよいので、食べられるものを摂取します。
何度にも分けて食べるように心掛けましょう。
また、食べることが辛いときには、飲み物だけでもOKです。
【つわりの予防】頭痛や唾液過多、便秘の改善
つわりの症状である頭痛や唾液過多、便秘はできるだけ早期に病院で診察を受けましょう。これらの症状が激しいときでも、自己判断で市販薬を服用することは危険です。
医師に相談し、適切な処置をおこないましょう。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、妊娠初期のつわりの症状について、時期や予防法をご紹介しました。
つわりは、お母さんとお腹の赤ちゃんが手をつないで戦う最初の試練です。
この試練があるから、お母さんは強くなるのだと思います。
妊婦さんにとって、つわりは「初めてのお母さんのお仕事」です。
家族と協力して、頑張って乗り切りましょう。
もちろんパパさんや家族の皆もしっかりとサポートしてあげてくださいね!
最後までありがとうございました。
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