
妊娠する前のおりものは、無色透明や少し白い半透明、薄いクリーム色が正常なおりものの色とされています。
ところが妊娠初期におりものの色が変化することがあり、普段のおりものの色との違いに不安を覚えるママも少なくありません。
おりものの変化は妊娠初期によく見られる症状で問題のないことが多いのですが、なかには病のサインの場合もあります。
不安が大きくなると、お腹の中の赤ちゃんにもよくありませんので、不安が少しでもとれるように「妊娠初期のおりものの色や症状」を学んでおきましょう。
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Contents
おりものが出る意味は?
そもそもおりものはなぜ出るのでしょう?おりものは「子宮内膜」「子宮頚管」「膣壁」などの分泌物が集合した粘り気のある液体で、女性の身体のために大切な働きをしています。
おりものの量が多いと不快に感じる女性も多いのですが、おりものは細菌が膣を通って身体に入ってくるのを防ぎ(自浄作用といいます)、排卵期に受精をスムーズにするという役割もしています。
女性にとってはたいへん必要なものと言えますね。
妊娠初期のおりものの変化
妊娠初期に「あれ?いつもとおりものの様子が違う」と感じることがあります。誰かに聞きたいと思っても、婦人系のことは人に相談しにくいですよね。
このような時にお役に立ててもらえるように妊娠初期のおりものの変化についてまとめます。
■おりものの量
妊娠初期にはおりものの量が増えます。妊娠すると赤ちゃんを育てる環境を作るために、プロゲステロンと言う黄体ホルモンが増えます。
そして、この黄体ホルモンと女性ホルモンの作用が重なるためにおりものの量が増えるのです。
■おりものの色やにおい
続いて、おりものの色やにおいの変化を見てみましょう。おりものの色やにおいなどの状態は、からだの状態をうつす鏡です。
色やにおいが普段と違うなどの変化は、重大なサインが隠されている可能性があります。
おりものの色の変化
・妊娠する前透明~半透明(薄い白色)、薄いクリーム色
・妊娠初期
白色、黄色、薄い茶色
おりもののにおいの変化
・妊娠する前少し酸っぱいにおい
・妊娠初期
酸っぱいにおいがなくなる又は無臭
*おりものの状態
・妊娠する前粘り気のある液体
・妊娠初期
サラサラまたは少し粘り気がある液体
妊娠するとおりものの色は全体的に濃くなり、酸っぱい臭いがなくなり、粘り気も減るようです。
しかし、あまりにも濃い色のおりものや異常な臭いを感じる場合は、病院の受診が必要です。
病院受診が必要なおりもの
病院の受診が必要なおりものの症状は・おりものの色が、濃い黄色、緑色、濃い茶褐色、血が混ざっていたりと異常なおりものの色をしている。
・生臭い臭いがする。
・ボロボロとしたカスみたいなものが出る。
・下着がぐっしょり濡れるくらいのおりものが出る。
以上のような症状のおりものが見られたら、すぐに病院を受診しましょう。
茶色のおりものは注意が必要?
妊娠初期にはよくみられる茶色いおりものですが、妊娠する前の生活では見られないものなので心配になりますね。なぜおりものが茶色くなるのか?
それは、赤ちゃんが成長していくうえで子宮周辺の毛細血管が切れて出血することがあり、それがおりものに紛れることが原因とされています。
ですので茶色いおりものは、ほとんどの場合が心配はいらないと言われています。
ほとんどの場合は心配がいらないと言われていますが、あまりにも茶色が濃かったり、鮮血が混じっていたりする場合、またお腹の痛みや張りを感じる場合は早めに産婦人科を受診してください。
切迫流産などの可能性もあるかもしれませんので、自己判断はせず病院へ行くことが賢明です。
まとめ
大切な赤ちゃんがお腹にいる妊娠中は、少しの変化でも気になりますね。あまり神経質になることはありませんが、自分のおりものの変化に気がつけるように、色の濃い下着は避け、下着に白いおりものシートなどを使用しておりものの色を普段からチェックしておくといいかもしれませんね。
おりものの状態は個人によって異なりますので、自分の正常なおりものの状態を把握しておくことも大切です。
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