
頭痛や首の痛みの症状は髄膜炎かも!?
高熱の後に激しい頭痛の症状があると、髄膜炎を疑ってしまうことも。
髄膜炎という病名は、とても怖い印象を受けますよね?
自分はかかることがない病気なのでは?と思いがちですが、以外にも髄膜炎を患ったことがあるという方が多いという事実に驚きます。
今回は、大人の髄膜炎の症状について、検査や入院のケースを含めてご紹介したいと思います。
ネットで公開された情報をまとめましたので最後までお付き合いください。
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髄膜炎とは?
髄膜炎とは脳を包んでいる膜(髄膜)に細菌やウイルスが入り、炎症を起こす脳の病気です。髄膜炎は大きく2つに分けられ、
ウイルスによる感染は、無菌性(ウイルス性)髄膜炎
細菌による感染は、細菌性髄膜炎
細菌による感染は、細菌性髄膜炎
と呼ばれています。
無菌性髄膜炎と細菌性髄膜炎では、発症時の症状や後遺症などの危険度がかなり異なってきます。
大人の髄膜炎の症状
2013年にタレントの辻希美さんが無菌性髄膜炎を発症して入院、その後退院されていますね。このことで大人も髄膜炎になる!ということを知った方も多いのではないでしょうか?
髄膜炎は、免疫力が落ちている時や風邪の症状が悪化した時に発症することが多いです。
風邪の症状にもよくある高熱、頭痛、嘔吐の症状が現れますが、髄膜炎の頭痛は頭が割れるくらいに激しい痛みがあります。
髄膜炎の特徴的な症状として、首が硬くなり、下を向こうとしても曲がらなくなることがあり、首に痛みを感じます。
また、意識障害が出ることもあります。
このように、風邪とは違う症状がいくつか見られますので、自分の病状をしっかりと医師に伝えて、早めの診断をしてもらいましょう。
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髄膜炎の検査
医師の問診により髄膜炎の疑いがある場合は、髄液検査をします。この検査は局所麻酔をして、腰のあたりから針を刺し、腰の骨と骨の間の髄液をとります。(腰椎穿刺 ようついせんし)
この検査によって、髄膜炎であるかどうかの診断と、髄膜炎が無菌性(ウイルス)か細菌性髄膜炎かなどの種類も診断もします。
髄液の検査は、局所麻酔をしてゆっくり時間をかけて行いますが、痛みが全く感じなかったと言う方はいないようです。
髄液の圧が低くなることから、起き上がると頭痛があったりめまいがする方もいて、しばらく横になったままの状態が続きます。
検査の痛みは、一時的なものと言われていますが、頭痛や痛みの回復は個人でかなり差があるようです。
髄膜炎の治療

髄液の検査で髄膜炎であるかどうか、髄膜炎の種類が診断されると治療が始まります。
髄膜炎の治療は、殆どの方が入院しての治療です。
それでは、無菌性髄膜炎と細菌性髄膜炎とに分けて、治療方法を見ていきたいと思います。
無菌性髄膜炎の治療
無菌性髄膜炎の場合は、抗生物質の効果がないので、現れているウイルスの症状への対処で点滴や薬が処方されます。ほとんどの場合、無菌性髄膜炎では入院せずに自宅療養になることが多いそうです。
また、脳炎までならなければ、比較的予後もよく、後遺症も残らずに治ることがほとんどだといわれています。
細菌性髄膜炎の治療
細菌性髄膜炎の場合は、原因になっている細菌の種類がわかるまでに更に時間がかかります。細菌の種類がわかると、その細菌に効く抗生物質での治療が行われます。
しかし、細菌によっては急激に症状が悪化することがあり、最悪の場合死に至るケースもあるようなので、早いタイミングでの対処が必要となります。
細菌性髄膜炎の場合は無菌性髄膜炎とは異なり、ほとんどの場合は入院しての治療になります。
大人が細菌性髄膜炎を発症した場合、致死率は20%前後と言われていて注意が必要になります。
また、回復後に後遺症が残る確率も高く、約30%の人が感音性難聴や脳神経麻痺などが発症するリスクがあるそうです。
そのため、迅速な対応が必要になります。
髄膜炎の入院と費用
脳障害や細菌性髄膜炎の場合は、治療の経過により入院が長くかかるようです。多くの場合、3週間から1ヶ月と言われていますが、中には1ヶ月以上入院をするケースもあり、状態によって変わってきます。
無菌性髄膜炎の場合の入院日数は、1週間から20日程度がほとんどになります。
治療を始めたタイミング、その後の治療経過が関係しており、入院日数にはだいぶ個人差があるようです。
髄膜炎での入院費用は、受けた検査や治療などの違いによって変わりますが、
入院1週間で5万円
入院2週間で8~9万円
入院2週間で8~9万円
が目安となりますが、中には15万円かかったという方もいます。
これはおおよその金額ですので、あくまでも参考程度にみてください。
もし、医療費が高額になってしまった場合は、
高額医療費制度
を利用すると負担が軽くなります。
高額医療費制度は、所得に応じて自己負担限度額を超えて支払った分につき給付を受け取ることができる制度です。
髄膜炎だけではなく、年間の医療費が高額になる場合は是非利用しましょう。
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最後に・・・
いかがでしたか?今回は、大人の髄膜炎の症状や後遺症、入院などについてご紹介しました。
髄膜炎を発症すると激しい頭痛に襲われます。
その上、髄膜炎の診断をするために痛い検査に耐え、検査後も髄液圧の低下による頭痛に耐えることになります。
そうならないためにも、なによりもまずは健康的な生活をして予防をすることが大切です。
痛みがなくなるまでに時間がかかると言われている髄膜炎。
髄膜炎を発症しないように免疫力をつけて、風邪をこじらせないように心がけましょう。
最後までありがとうございました。
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