
「溶連菌感染症」は、耳にしたことがある方が多いと思います。
しかし「劇症型溶連菌感染症」、正式名
「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」
と言う病名を耳にしたことはあるでしょうか?
「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」は、手足の壊死などの症状が急速に進み死亡する率が高いことから、別名「人食いバクテリア」と呼ばれて、メディアなどで取り上げられる事があります。
国立感染症研究所によると、去年2015年は「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」の患者数は過去最多だったことがわかりました。
「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」と難しい病名に「人食いバクテリア」と言う、なんとも怖ろしい呼び名。
名前を聞いただけでは、「怖ろしいもの」としか想像がつきませんね。
そこで今回は、去年の患者数が最多となった「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」について、少しでもわかるように症状などをまとめてみます。
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Contents
劇症型溶血性連鎖球菌感染症とは
劇症型溶血性連鎖球菌感染症が、日本で初めて報告されたのは1992年です。その患者数は年々増加して、2015年では過去最多の患者数となったことがわかりました。
別名「人食いバクテリア」と呼ばれるほどに、突然発症した病状が急速に進み、30%の人が死に至るとされている致死率の高い感染症です。
劇症型溶血性連鎖球菌感染症は、子供から大人まで広い範囲の年齢層の人に発症しますが、発症が多いのは30歳以上の大人とされています。
劇症型溶血性連鎖球菌感染症の原因
劇症型溶血性連鎖球菌感染症は、主にA群溶血性連鎖球菌に感染し、発症するとされています。A群溶血性連鎖球菌は珍しい菌ではなく、空気中どこにいてもおかしくない菌で、
A型溶血性連鎖球菌に感染する人もいるのですが、感染しても発症しないという人も多いそうです。
しかし、A型溶血性連鎖球菌が傷口や喉から侵入して、血液に入って感染し劇症化した時には怖い症状が現れます。
劇症化する理由などは分かっていないとされていますから、体調がいつもと違うと感じたら早めの病院受診と正確な診断が鍵となりそうです。
劇症型溶血性連鎖球菌感染症の症状
発症すると怖ろしい感染症「劇症型溶血性連鎖球菌感染症」の症状を見てみましょう。■劇症型溶連菌感染症の初期症状
・突然の発熱
・悪寒
・手足の筋肉痛や腫れ
・下痢
など、インフルエンザのような症状が現れます。
■初期症状が現れた後の数時間~数日後
急激に劇的に症状が進み
・軟部組織の壊死
・血圧低下
・傷口の激痛
・錯乱状態
・昏睡状態
・手足が赤紫に変色する
・水泡が現れる
・急性腎不全
・呼吸不全
・多臓器不全
を起こし、ショック状態から死に至ることがあります。
早めの病院の受診と医師の正確な判断が大切になりますね。
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劇症型溶連菌感染症には妊婦さんは特に注意!
劇症型溶血性連鎖球菌感染症の症例に、妊婦さんの報告があります。妊婦さんの場合は、高熱が出て吐き気や下痢が急に起こることが多く、進行速度が速いために死に至るケースがあるそうです。
妊婦さんの死亡例をみると、喉や子宮が溶血性連鎖球菌による炎症を起こしていたそうです。
体調の変化には、迅速な判断が必要となります。
迅速な判断と治療が、お母さんだけでなく赤ちゃんの命も救いますので、早めに病院へ行ってください。
劇症型溶連菌感染症に感染しないために
劇症型溶血性連鎖球菌感染症は、免疫力が落ちている時に感染しやすいそうです。病気に対応するのに自分で出来ることは免疫力を落とさないようにすることです。
そのためには食事や運動、睡眠をバランスよく普段の生活に取り入れることが大事ですね。
また、外出時のマスクや手洗いうがいなどの基本的な事も忘れずに心がけましょう。
まとめ
人食いバクテリア!なんて怖ろしい名前なんでしょうか。急激に劇的に症状が進んでしまう病気を知って、
これくらい大丈夫!と思わずに、早めの治療をすることが大事なのだと改めて考えさせられました。
どの病気にも言えることですが、免疫力が落ちてくると病気になりやすいですね。
自分で病気に対応できることは、免疫力をアップすること!
免疫力をアップするためにバランスのいい食事、運動、睡眠を考え生活習慣から病気に対応しましょう。
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