
マイコプラズマ肺炎になったら治療はどうするの?薬はなにがある?
マイコプラズマ肺炎は、小学生以上の子供に多く発症すると言われています。
潜伏期間が長いのが特徴で、飛沫感染や接触感染によって他の人にも感染してしまいます。
発症すると咳や発熱、そして頭痛など、風邪に似た症状が現れますが、潜伏期間も長く感染リスクも高いので、早期の発見や治療が重要になります。
今回は、そんなマイコプラズマ肺炎の治療について、クラリスやジスロマックなどの薬と合わせてご紹介していきたいと思います。
ネットで公開されている情報をまとめましたので、是非最後までお付き合いください。
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Contents
マイコプラズマ肺炎とは?風邪との違いに注意!
マイコプラズマ肺炎は、以前は4年の周期で流行していたので、オリンピック病とも呼ばれていました。しかし、近年では毎年のようにマイコプラズマ肺炎という病名を聞くようになっています。
また、2016年の夏から秋ににかけて、かなりの感染が確認されました。
風邪と似ている症状が現れるマイコプラズマ肺炎ですが、風邪で処方されるペニシリン系の抗生物質は効かないと言う特徴があります。
風邪薬を処方されて服用していてもなかなか治らない場合は、再度病院を受診したほうがよいでしょう。
医師に正確な病状を伝えて検査をし、薬の変更の相談をしたほうがいいかもしれません。
しかし、近年マクロライド系の抗生剤も効かないというマイコプラズマ肺炎も登場したようです。
風邪だと甘く考えずに、早期に病院で受診しましょう。
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マイコプラズマ肺炎の原因
マイコプラズマ肺炎は、細菌よりも小さくウイルスよりも大きい、マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)と呼ばれる病原体が原因で発症します。また、主に気管支や喉などなどの呼吸器に感染しておこる肺炎と言われています。
感染力は強くないのですが、潜伏期間が長いために長期にわたって流行する傾向があります。
6~12歳くらいの子供が発症する場合が多く、若年層の肺炎の原因とされています。
また、大人でも発症する可能性はありますので注意が必要です。
マイコプラズマ肺炎の症状
マイコプラズマ肺炎の主な症状としては、発熱や頭痛
全身の倦怠感
鼻水、鼻づまり
喉の痛み
全身の倦怠感
鼻水、鼻づまり
喉の痛み
などがあり、一番の特徴として、
痰の少ない乾いた咳
が出ます。
また、大人が感染し症状がすすむと、痰の絡んだ湿った咳が出るようになります。
さらに、症状が酷くなると合併症を引きおこすこともあります。
マイコプラズマ肺炎の合併症としては、気管支炎や肺炎、気管支喘息が発症する場合があります。
また、中耳炎や副鼻腔炎などの他、
・無菌性髄膜炎
・脳炎
・溶血性貧血
・心筋炎
・脳炎
・溶血性貧血
・心筋炎
などの合併症を引き起こす可能性もあります。
大人が感染した場合、風邪の症状によく似ているので、風邪だと思い込み治療が遅れて重症化することがあります。
マイコプラズマ肺炎の診断
マイコプラズマ肺炎の症状は一見すると風邪の症状と似ているため、診断が必要になります。マイコプラズマ肺炎の場合、聴診器では呼吸の音に異常がみられず、レントゲンや血液検査でも強い炎症の所見が出にくいようです。
そのため、一般の細菌性肺炎と区別がつきにくいと言われていました。
しかし、最近ではLAMP法という新しい検査方法ができて、発症初期の段階でも診断が可能となったそうです。
LAMP法と呼ばれる検査方法は、特異的なDNAを直接検出する高感度の遺伝子検査と言われています。
マイコプラズマ肺炎の場合、症状が発症した初期の段階で、病原体が気道粘膜に対して菌を排出します。
LANP法では、このマイコプラズマ肺炎の発症初期である2~16日の間に検出が可能と言われています。
マイコプラズマ肺炎の治療

マイコプラズマ肺炎の検査結果が出て病名が確定したら、抗生物質での治療が始まります。
マイコプラズマ肺炎には、マクロイド系の抗生物質が有効とされています。
しかし、最近ではマクロイド系の抗生物質が効かないマイコプラズマ肺炎が増えてきています。
マクロイド系の抗生物質が効かない場合には、
テトラサイクリン系
ニューキノロン系
ニューキノロン系
のどちらかの抗生物質が処方されます。
マクロイド系
マクロイド系の抗生物質には、クラリス
ジスロマック
クラリシッド
エリスロマイシン
ジスロマック
クラリシッド
エリスロマイシン
などがあります。
マクロイド系の抗生物質は、病原微生物が育つのに必要なタンパク質ができるのを阻害します。
病原微生物の増殖を抑える作用もあります。(静菌作用)
これらは、マイコプラズマなどの感染によって引きおこされた感染症(咽頭炎、気管支炎、中耳炎など)の治療に使用されます。
多くの副作用や、体質や持病によって薬を使用できない人もいるので医師との十分な相談が必要になります。
マクロイド系のうち、「クラリス」と「ジスロマック」については、下記の記事で詳しく説明しています。
是非参照してください。
テトラサイクリン系
テトラサイクリン系の抗生物質には、ミノマイシン
があります。
ミノマイシンは、細菌が育つのに必要なたんぱく質ができるのを阻害し、病原微生物の増殖を抑える作用があります。
通常量を使用する場合は、増殖を抑える作用ですが、通常量より多い高濃度で使用すると、病原微生物を死滅させる作用があります。
ミノマイシンには8才以上の使用と年齢制限があり、薬の効果や副作用が現れないかを確認するために医師から検査の指示がでることもあります。
ニューキノロン系
ニューキノロン系の抗生物質には、クラビッド
があります。
クラビッドは、細菌の増殖に必要なタンパク質ができるのを阻害して、死滅させる作用があると考えられています。
呼吸器の感染症や耳、鼻の感染症の治療に使われます。
抗菌力が増強されて、副作用も改善されているようですが、副作用はあります。
医師と相談して説明を受けてから処方してもらいましょう。
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最後に・・・
いかがでしたか?今回は、マイコプラズマ肺炎の治療と薬についてご紹介しました。
感染力は強くないと言われているマイコプラズマ肺炎ですが、自己判断による治療の遅れで症状が酷くなり、入院が必要となることもあるようです。
早めに病院を受診し、医師に自分の病状を正確に伝えて、適切な検査、処方をしてもらいましょう。
薬にはたくさんの副作用や、使用ができない人の制限があります。
薬は、病気を治すためのものなのに、薬の副作用によって新たに病気を引きおこしてはなんのための薬なのか、わからなくなってしまいます。
薬を処方してもらうときは、持病のことや、薬のアレルギー、病状などを医師にきちっと伝えて、十分に話をしてから適切な処方をしてもらいましょう。
最後までありがとうございました。
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