
アデノウィルス感染症の原因と症状は?
アデノウイルスは、夏風邪の代表である咽頭結膜熱(プール熱)や
流行性角結膜炎(はやり目)を引き起こす原因となるウィルスです。
他にも、肺炎、胃腸炎、膀胱炎、発疹など、その症状は多種多様です。
乳幼児のかぜの10%前後がアデノウイルス感染症と言われています。
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Contents
アデノウイルス感染症の主な症状
アデノウイルス感染症の主な症状としては、①咽頭炎(のどの腫れや痛み)
②結膜炎(目ヤニや充血)
③高熱(38度~40度近い熱)
の3大症状といわれています。
どれか一つが当てはまればアデノウイルス感染症の可能性があります。
アデノウイルス感染症は、誰もが経験のある「夏かぜ」の代表と
呼ばれるウィルスで、免疫がつきにくいので何回もかかることも
あります。
さらに、ノロウイルスと同様に症状が治まった後、2週間程度は
便の中にウイルスが排出されることから二次感染の危険性が
高いので、幼稚園や小学校での集団感染が発生してしまうことが
あります。
アデノウイルス感染症とは
アデノウイルス感染症は、主に2種類あります咽頭結膜熱(プール熱)
一つは、「咽頭結膜炎」で、「プール熱」と一般的には呼ばれています。
これは、アデノウイルス3型の感染で起こります。
この多くはプールの水を介した発生によるため、「プール熱」と
呼ばれていますが、もちろんプール以外でも感染します。
感染力が強く、咳やくしゃみによる飛沫感染、手や皮膚からの
接触感染、おむつ替えからの糞口感染があり、簡単に感染が
広がります。
「学校伝染病」の一つで、主要症状がなくなった後、
2日間登園、登校禁止となります。
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流行性角結膜炎(はやり目)
もう一つは、「流行性結膜炎」で、アデノウイルス8型の感染で起こります。
「はやり目」と呼ばれる結膜炎の一種です。
他のウイルスの結膜炎よりも症状が強く、目ヤニや充血、腫れ、
痛みも伴います。
一週間くらいが病状のピークで、その後徐々に改善してきます。
「学校伝染病」の一つで、伝染の恐れがなくなるまで登園、
登校禁止となります。
アデノウイルスの潜伏期間は、一般的に5~7日程度です
アデノウィルスの感染経路と予防
感染経路は飛沫感染、接触感染、経口感染(特に便に注意)なので、二次感染を防ぐために、感染者の症状の発症日から
2週間程度はできるだけ接触を避けた方がいいでしょう。
主に注意する点は・・・
◆基本の予防としては、流行時期(通常6月頃から、7~8月まで)には石けんによる手洗いとうがいは徹底しましょう。
◆ハンカチやタオルの使いまわしも避けましょう。
夏場なのでプールから上がったときは、きちんとシャワーを
浴び、うがいをしましょう。
◆感染者に接触する時はマスクの着用をしましょう。
◆家族の中に感染者がいる場合はお風呂に入る順番を最後にさせ、
残り湯は使用せずに捨て浴槽をよく洗いましょう。
洗濯物も別に洗うようにすることも感染予防には効果的です。
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まとめ
残念ながら、現状アデノウィルスの特効薬やワクチンはありません。
そのため、どんな感染症も同様ですが、予防が最も重要に
なります。
かかった場合は症状にあわせ、軽減するための対症療法が
中心となります。
どうせただの風邪だろうと油断せず、かかりつけの病院で
正確な診断をして、適切な処置をしましょう。
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