
ヒブ感染症は、ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)
による感染症で、小さな子供がかかる重度の感染症です。
ヒブが脳を包む髄膜について炎症を起こすと、細菌性髄膜炎を
引き起こします。
髄膜炎になると、脳に以下の後遺症が残る場合があります。
発達・知能・運動障害
難聴(聴力障害)
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ワクチンの種類
*不活化ワクチン*定期接種
*予防する感染症:ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)感染症
特にこの菌による細菌性髄膜炎と喉頭蓋炎
細菌性髄膜炎は、かかった子供の半数以上が0歳の赤ちゃんです。
病気が重いだけでなく、早期診断が難しい上、抗生物質も
効かない菌も多いので、必ず生後2ヶ月から、
小児用肺炎球菌、
ロタウイルス、
B型肝炎
と同時接種で受けましょう。
生後6ヶ月以降の赤ちゃんに、ヒブによる細菌性髄膜炎が
増えてきます。
それまでに必要な免疫をつけておく為にも、生後6ヶ月までに
初回の3回分を接種完了するようにしましょう。
また、1歳代に追加接種を受けないと効果が長続きしません。
接種時期と接種回数
初回接種の月齢・年齢 | 接種回数 | 接種スケジュール |
---|---|---|
生後2~6ヶ月 | 4回 | 1回目接種後4~8週後までに2回目 2回目接種後4~8週後までに3回目 3回目から約7ヶ月以上あけた1歳早期に4回目 |
生後7ヶ月~11ヶ月 | 3回 | 1回目接種後4~8週後までに2回目 2回目から7ヶ月~13ヶ月に3回目 |
満1歳~4歳 | 1回 | 1回のみ |
5歳以上 | 接種不可 |
※初回の接種月齢により、接種回数が異なります。
生後7ヶ月以降に初回接種を受けて、必要接種回数が減ることも、
そこからさらに遅れて、最後の接種が2歳代になることも
おすすめできません。
早め早めにスケジュールを組んで接種していきましょう。
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同時接種のスケジュールについて
生後2ヶ月を迎えたらヒブ、
小児用肺炎球菌、
ロタウイルス、
B型肝炎
で同時接種。
4週あけた生後3ヶ月に
ヒブ、
小児用肺炎球菌、
ロタウイルス、
B型肝炎
に
DPT-IV(4種混合)
を加えての同時接種。
さらに4週あけた生後4ヶ月に
ヒブ、
小児用肺炎球菌、(ロタテックの場合のみ)、
4腫混合
の同時接種がベストです。
ヒブワクチンの副作用
ヒブワクチン副作用としては、下記の症状が報告されています。
・注射部位の発赤、腫脹など
・不眠
・食欲不振
・下痢
・嘔吐
・発熱
この他にも重大な副作用として、
・ショック症状
・アナフィラキシー
・痙攣
などが想定されています。
まとめ
日本では2013年度から定期接種となりました。生後2ヶ月~5歳未満の対象年齢ですので、まだ接種していない
お子さんはできるだけ早く接種しましょう。
予防接種のまとめは、下記の記事を参考にしてください。
「予防接種の基礎知識!任意と定期、ワクチンの種類は?赤ちゃんの発熱などの副作用は?」
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