
秋から冬にかけて流行する感染性胃腸炎の中で、
最も多く占めているのが「ノロウイルス感染症」です。
ノロウイルスは、年間を通じて発生しますが、
12月~1月に流行のピークを迎えます。
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ノロウイルスは、
経口(糞口)感染、
接触感染、
飛沫感染
によって、感染を拡大していきます。
乾燥にも強く、液中でも長期間生存することができるウイルスで、
熱に強い耐性をもっているため、少々の加熱では死滅しません。
また、逆性石鹸や消毒用エタノールに対する抵抗力が強いため、
これらの消毒剤を用いて消毒をおこなっても全く効果は
ありません。
Contents
ノロウイルス予防や対策に有効なのは?
ノロウイルス撃退に有効なアイテムは、「次亜塩素酸ナトリウム」
と
「煮沸」
です。
次亜塩素酸ナトリウムは、上水道やプールの殺菌、ハイターなど
塩素系漂白剤や殺菌剤などに用いられています。
医療器具やリネンの消毒にも適しています。
≪対策1≫ 次亜塩素酸ナトリウムで消毒液を作成して予防
消毒液の作り方
次亜塩素酸ナトリウムは、薬局などで販売されていますが、次亜塩素酸ナトリウムを買い求めなくても、ハイターなどの
塩素系漂白剤があれば、それを代用することができます。
濃度0.1%(1000ppm)の消毒液を作る場合
【用意するもの】
・次亜塩素酸ナトリウム 又は 塩素系漂白剤
・空のペットボトル(500ml)
・水
【作り方】
ペットボトルに、塩素系漂白剤(または次亜塩素酸ナトリウム)を
ペットボトルのキャップに2杯分入れ、水を加えて500mlの消毒液を
つくります。
濃度0.02%(200ppm)の消毒液を作る場合
【用意するもの】
・次亜塩素酸ナトリウム 又は 塩素系漂白剤
・空のペットボトル(2l)
・水
【作り方】
ペットボトルに、塩素系漂白剤(または次亜塩素酸ナトリウム)を
ペットボトルのキャップ2杯分入れ、水を加えて2lの消毒液をつくります。
濃度別用途
消毒液 | 用途 |
---|---|
0.1% | 吐瀉物や糞便が直接付着した場所(床やトイレ、リネンなど)の消毒に適しています。 |
0.02% | ドアノブや手すり、おもちゃ、調理器具など、直接手で触れる部分の消毒に適しています。 |
消毒における注意事項
消毒液の作り置きはNGです。時間の経過とともに効果が減少するため、その都度
作るようにしましょう。
また、次亜塩素酸ナトリウムや塩素系漂白剤は刺激があるので、
消毒液をつくるときもビニール手袋をつけておこなうことが
お勧めです。
消毒液を使用するときは、十分に換気をしましょう。
吐瀉物や糞便を処理するときには、マスクと使い捨ての
ビニール手袋を装着して二次感染を防ぎましょう。
メガネやゴーグルもあれば、つけておくと安心です。
消毒するときは、吐瀉物や糞便などの汚物をすべて除去してから
おこないましょう。
少しでも汚物が残っていると、消毒効果が激減します。
処理に使用したペーパーや雑巾は、ビニール袋に入れ、
密封して捨てましょう。
次亜塩素酸ナトリウムや塩素系漂白剤は、金属を腐食する作用が
あるため、金属に用いた場合は、消毒した後、必ずしっかりと
水拭きしましょう。
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≪対策2≫煮沸消毒で予防
色落ちが気になる衣類などは煮沸消毒をおこないます。熱湯(85℃以上)で1分以上煮沸しましょう。
≪対策3≫ 二次感染予防法
石鹸を用いて、流水で十分に手洗いをすることが必須です。うがいもこまめにおこないます。
≪対策4≫ 調理のときの注意
牡蠣など調理するときは、十分に加熱をしましょう。牡蠣などの調理に使ったまな板や包丁は、すぐに洗い、
熱湯消毒をおこないましょう。
≪対策5≫ ノロウイルス対策にお勧めの『除菌消臭剤チャーミスト』
除菌消臭チャーミストは、今、ノロウイルス対策で最も話題になっている人気商品です。
この商品は、ウイルス除去率99%で、東急ハンズやネットで
販売されています。
除菌力が優れているにも関わらず、赤ちゃんが口に入れても
大丈夫!という、人にやさしい商品です。
台所やトイレの除菌から洋服や靴の消臭まで幅広く
活用できます。
まとめ
今回はノロウイルスの対策、予防方法について御紹介しました。どれもこれもやる必要はありません。
ご家庭で最もやりやすい方法を実践してみてください。
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