
ストレスを感じると、体調を崩してしまう・・・。
そんな経験ありませんか?
ストレスを抱えこんでしまうと、
月経が不順になってしまった・・・
鬱っぽくなってしまった・・・
など、様々な症状が現れます。
ストレスと病気はどのようなつながりがあるのでしょう?
今回は、ストレスが原因で発症する症状と病気についてチェックしたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
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Contents
【ストレスの原因1.】自律神経の乱れから・・・

自律神経とは、循環器や消化器、呼吸器などの働きを24時間調整し続けてくれている神経です。
自律神経には、昼間の活動時に活発に働く交感神経と、夜などの安静時に活発に働く副交感神経とがあります。
日常生活で精神的なストレスや過労などを受けると、この2つのバランスが崩れ、自律神経が乱れることになります。
それでは、この自律神経の乱れが引き起こす病気にはどんなものがあるのでしょうか?
胃潰瘍
ストレスは様々な疾病を引き起こしますが、中でも大きなダメージを受ける器官は「胃」です。ストレスによって自律神経系のバランスが乱れると、過剰に胃酸が分泌され、胃粘膜の血流も低下してしまいます。
胃が強く収縮してしまい胃痙攣をおこしたり、胃の蠕動が低下して消化不良や膨満感を引き起こします。
また、胃酸などによって胃壁が消化され潰瘍をつくってしまうこともあります。
これが胃潰瘍です。
重症のときには、胃に穴が空いてしまうこともあります。
緊張性頭痛
身体的・精神的にストレスが加わると頭痛が起きることがあります。この症状は女性に多くみられます。
また、身体的にも高さの合わない枕で眠ったり、パソコン操作などで目を酷使していると、肩こりや眼精疲労が発現します。
このような身体的ストレスが続くと、疲労物質(乳酸など)がどんどんと溜まり、その周りの神経を刺激・圧迫するため、頭痛を引き起こしてしまいます。
このほか、精神的なストレスによっても、自律神経系のバランスが崩れると頭痛を引き起こすことがあります。
このタイプの頭痛は、几帳面で礼儀正しい人に多く現れやすいといわれています。
心因性嘔吐
心因性嘔吐の原因はストレスと言われています。特に、不安や緊張を伴うときに、突然激しい吐き気に襲われます。
心因性嘔吐は、ストレスが緩和されると自然に嘔吐が治まります。
子供の場合は、成長とともに症状が解消することが多いです。
胃が気持ち悪い、むかむかするなどの症状や、めまい、頭痛など自律神経症状を伴う場合もあります。
さらに、不安や鬱状態が強まってくると、心因性嘔吐の症状が現れやすく、うつ病などを発症することもあります。
過敏性大腸症候群
過敏性大腸症候群は、自律神経系の乱れによって起こります。特に副交感神経の過緊張が原因です。
自律神経が乱れると、腸の蠕動運動や分泌機能が過敏になり、便通に異常をきたします。
しばしば、下痢と便秘が交互に起こります。
また、頻発におならがでることもあります。
心因性めまい
ストレスによって自律神経系が乱れたり、三半規管のバランスが崩れるとめまいが起こります。また、ストレスが長く続くと、脳の血流が低下してしまい、めまいを起こすこともあります。
症状としては、足元がふわつくような状態になります。
うつ病やパニック障害を引き起こしてしまう要因になる場合もあります。
また、ストレスが長期化すると、ホルモンのバランスが崩れて内リンパ水腫を引き起こし、メニエール氏病が発症することもありますので注意が必要です。
機能性勃起障害
機能性勃起障害は、ストレスなど精神的な問題が原因で発現します。ストレスによって交感神経が緊張して血管を収縮したり、海綿体平滑筋の緊張によって海綿体への血流が遮断されるために起こります。
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【ストレスの原因2.】ホルモン(内分泌)の乱れから・・・

ストレスによってホルモンが乱れることがあります。
特に女性ホルモンの乱れは、放っておくと大きな病気を引き起こしかねません。
そのため、しっかりとしたケアが必要になります。
月経不順
女性の場合、ストレスを抱えると月経周期に影響を及ぼすことがあります。月経周期は、下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンに支配されています。
これらのホルモンは卵巣を刺激して、エストロゲンやプロゲステロンを分泌します。
ところが、ストレスが続き、視床下部が全身防衛反応の司令を送り続けると、下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンばかり分泌されます。
そして、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌が抑制されてしまいます。
そうなると、月経周期は崩れ、月経不順を起こしてしまうのです。
糖尿病
ストレスに抵抗するため、下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。しかし、ストレスが長く続くと、副腎皮質刺激ホルモンも分泌をし続けることになります。
副腎皮質刺激ホルモンが分泌されている限り、副腎皮質から糖質コルチコイドも分泌を続けます。
糖質コルチコイドは膵臓から分泌されるインスリンによって、細胞に取り込まれる仕組みになっています。
つまり、糖質コルチコイドが分泌される限り、インスリンも分泌し続けるわけです。
しかし、ストレスが長引くと膵臓も疲労し、インスリン分泌にも限界をきたしてしまいます。
インスリン不足になると、副腎皮質から分泌された糖質コルチコイドは細胞に取り込まれず、血液の中に残ってしまいます。
その結果、糖尿病を発症してしまいます。
男性更年期障害
副腎皮質は糖質コルチコイドだけでなく、テストステロンという性ホルモンも分泌しています。成長ホルモンがテストステロンの分泌を促します。
ところが、長期間ストレスが生じていると、下垂体前葉から分泌される成長ホルモンが抑制されてしまいます。
そして、副腎も疲労するため、結果、男性更年期障害を発症してしまいます。
男性更年期障害はうつ病に似た精神症状やED(勃起不全)を発現します。
女性更年期障害
女性の更年期障害は、卵巣機能の低下によってエストロゲンの分泌が減少することで現れる不定愁訴です。全く感じない人もあれば、更年期障害に悩まされる人も少なくなりません。
更年期にストレスが加わると、更年期障害が発症しやすくなったり、症状を悪化させることがあります。
【ストレスの原因3.】体温の低下から・・・

ストレスによる自律神経やホルモンのバランスの乱れは体温の低下を招きます。
自律神経やホルモンは、常に私たちの健康を維持しようと働いています。
ところが、慢性的にストレスを受けている状態に陥ると、この機能がうまく働かなくなってしまいます。
その結果、体温の低下を引き起こすことがあります。
癌
健康な人の平熱は36.5~37.1℃です。低体温の原因はまさに「ストレス」なのです。
自律神経のバランスが崩れると血液の流れが悪くなり、低体温を引き起こします。
体温が1℃下がると免疫力が30%低下する
といわれています。
がん細胞は、体温が35℃程度のときに最も活発になるため、癌を発症させやすくなります。
免疫力低下
自分自身のからだを守ってくれるNK(ナチュラルキラー)細胞は、体温が37℃以上のときに最も活発化します。この細胞はストレスに大きく影響される性質をもっています。
ストレスによって低体温の状態になると、働きが鈍くなるだけでなく、NK細胞の数が極端に減少します。
この細胞が減少すると、免疫力は著しく低下します。
受験生が受験前に風邪を引きやすくなるのはこの原理です。
その他、ストレス性喘息やストレス性難聴など、ストレスが原因で発症する疾病がたくさんあります。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、ストレスが原因で引き起こされる病気についてご紹介しました。
慢性的なストレスは、精神面のみならず、身体にも大きく影響を及ぼします。
人によってストレスの感じ方や影響の出方は様々です。
ストレスを解消し快適な生活を送るためには、その原因を知りその解決方法を見つけることが大切です。
大きな病気を引き起こす前に生活を見つめなおして、できるだけストレスの原因を減らしましょう。
それでも改善しない場合は、病院など医療機関に相談することをお勧めします。
最後までありがとうございました。
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