
インフルエンザの予防接種も済ませ、準備万端!と思っていても、
かかってしまう人もいる恐るべし!インフルエンザ。
インフルエンザの治療には、授乳中の方や妊婦さんなどに
使用制限がある薬もありますが、2010年に厚生労働省が承認した
「イナビル」
と言う薬をご存知ですか?
どうやら授乳中の方も安心して使用できるなど、今注目を
浴びているインフルエンザ治療薬の特効薬のようです。
ここでは、注目のインフルエンザ治療薬「イナビル」のことを
詳しく見ていきます。
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Contents
インフルエンザ治療薬「イナビル」の特徴
A型、B型のインフルエンザの治療薬として使用されます。イナビルは、リレンザと同様、吸入するタイプの治療薬ですが、
リレンザは、1日2回の吸入に対して
イナビルは、1日1回の吸入で済むので、
薬の吸入を忘れることがないのもメリットとしてあります。
最大のメリットとしては、副作用がほとんどないことが
挙げられます。
一応、イナビルの副作用として、胃腸障害が挙げられますが、
その他は、ほとんんどないと言われています。
イナビルの問題点
良いことばかりと思われるイナビルですが、問題点もあります。
それは、メリットとされている1日1回の吸入ですが、
1日1回なので、やりなおしがききません。
指示通りに吸入ができていれば、問題はないですが、きちっと
できていない場合は、効果が十分現れない可能性もあるようです。
このようなことから、5才未満は吸入が上手くできない
ということで、薬の使用が5才以上とされています。
妊婦、母乳授乳中の人、10代の未成年はイナビルを使用できる?
タミフルでは、妊婦さんや母乳授乳中の人は使用できないこともあるとされています。
また、10代の未成年には、使用は原則として差し控えるという
薬の使用制限がありますが、イナビルの使用に関しては
どうでしょうか?
妊婦さん、母乳授乳中の人、10代の未成年に分けて
みてみましょう。
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◇妊婦さんのイナビル使用は?
2014年7月に「公益社団法人 日本産科婦人学会」から、妊娠中にイナビルを服用しても「流産、早産、胎児携帯異常」などの有害な
事象は増加しなかったと発表されました。
そのため、妊娠中のイナビル使用は可能とされていますが、
医師が治療上の有益性が上まわると判断した時に使用できると
されていますので、医師の判断で使用が決まるようです。
妊娠中にインフルエンザにかかると重症化しやすいそうですから、
インフルエンザの治療薬を上手く使って、早く治したいですね。
◇母乳を授乳中の人のイナビル使用は?
2013年に「日本小児臨床薬理学会」で、イナビル吸入後に46時間の母乳の薬物濃度を測定したところ、薬物濃度は
検出限界未満だったと発表されました。
ですので、母乳授乳中の人のイナビル使用の安全性は高いと判断
されています。
◇タミフルでは薬の使用制限がある10代の未成年のイナビル使用は?
イナビルは、5才以上の人であれば使用できるとされています。注意点としては、タミフルで注視されている異常行動について、
イナビルでも完全に否定されたわけではありません。
ですので、薬の投与後2日間は、保護者が見守ることが
必要とされています。
イナビルには、安心できる情報が次々にでてきていますが、
処方される際に、医師の説明をよく聞くことが大切です。
まとめ
少し前まで主流だったタミフルやリレンザに代わってイナビルが注目を集めています。
妊婦さんや、授乳婦さんにも使用可能とされて、今まで薬の
使用制限があった方にも、治療が期待できる薬ですね。
どの治療薬が、医師によって処方されるかはわかりませんが、
もし自分にも選択することができるのならイナビルを選択
したいと思っています。
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