
妊娠中におたふく風邪に感染したらどうしよう!?
妊婦さんなら心配ですよね?
おたふく風邪は、主に10歳くらいまでに罹るウイルス感染症です。
しかし、ときには大人にも感染します。
大人になってから感染すると、合併症を引き起こす確率が高くなるといわれています。
大人に発症する合併症には、睾丸炎や卵巣炎などがあげられます。
症状が重い場合は、不妊につながる危険性も0ではありません。
また、抗体の有無を確認しないまま、妊娠してしまうことがあります。
妊娠中に感染してしまうと、流産の危険性や胎児への影響がとても心配になります。
今回は、そのような不安を取り除くためにも、妊娠中に感染してしまったときの治療法や胎児への影響についてご紹介します。
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Contents
おたふく風邪とは?
おたふく風邪(流行性耳下腺炎/ムンプス)は、ムンプスウイルスに感染することで発症します。飛沫感染や接触感染で人から人へとうつります。
一般的には、ムンプスウイルスに感染すると、14~24日と比較的長い潜伏期間を経て、耳下腺の腫れが現れます。
ひどく腫れてしまうこともあれば、目立たない程度の腫れで治まることもあります。
しかし、腫れの大きさに関係なく、痛みを伴うのが、おたふく風邪の特徴です。
腫れや痛みとともに38℃前後の熱が出ることもあります。
ときには、感染しても症状が現れない(不顕性感染)場合もあれば、難聴や髄膜炎などの合併症を引き起こすこともあります。
妊婦さんがおたふく風邪に感染したら?

そもそもおたふく風邪は、10歳くらいまでにたいていの人が感染します。
感染後はほとんどの場合で抗体ができますので、その後におたふく風邪に感染することはごく稀です。
現在、小学生以上の人の抗体保有率は約80%と高く、妊婦さんがおたふく風邪に感染する確率は非常に低いといわれています。
しかし、子供のことにおたふく風邪に感染しなかったり予防接種をしなかった場合。
または、感染しても抗体ができなかった場合では、大人も感染することがあります。
もし、おたふく風邪に感染してしまったら、パニックにならずにしっかりと治しましょう。
おたふく風邪の胎児への影響は?
妊婦さんがおたふく風邪に感染しても、胎児への影響はまず心配がないといわれています。おたふく風邪が原因で、先天性奇形の赤ちゃんが生まれてきたという事例は今現在ありません。
ですので、慌てないで病院で受診しましょう。
おたふく風邪で流産の確率は?
大人になってからおたふく風邪に感染すると、重症化しやすくなります。そのため、妊娠初期に感染してしまうと流産することもあります。
妊婦がおたふく風邪に感染した場合、流産の確率は約30%といわれています。
胎児への影響はないものの、流産の可能性は残りますので、しっかりと病院で診察を受けて安静にし、早期に治療することが大切です。
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おたふく風邪の治療法は?

おたふく風邪の原因であるムンプスウイルスを退治する特効薬がありません。
そのため、基本的には下記のような対症療法がおこなわれます。
安静にする
妊婦がおたふく風邪に感染した場合は、安静にすることが最善の治療法です。無理をしないようにしましょう。
耳下腺部の腫れや痛みを冷やす
耳下腺部の腫れや痛みがある場合、冷やすことで痛みを緩和することが出来ます。冷やしたタオルなどで患部を冷やしましょう。
栄養・水分補給
腫れや痛みによって食事が摂れない場合は、ゼリーやスープなど、咀嚼しなくても喉をとおる食物を選びます。また、脱水を起こさないよう、水分補給を心がけましょう。
消炎鎮痛剤
激しい痛みや高熱が続くときには、医師に相談し、消炎鎮痛剤や解熱剤を処方してもらいます。妊娠中でも服用できる薬があるので、心配はいりません。
おたふくかぜは予防することが大切
妊娠中におたふく風邪に感染してしまうと、胎児に影響はないというものの、やはり産むまで心配になってしまいます。しかし、お母さんの不安は、胎教に決して良いものではありません。
妊娠中に予防接種が受けられませんが、抗体検査で免疫の有無を調べることはできます。
その結果、抗体が無ければ、感染しないように心掛けることが重要です。
おたふく風邪が流行っていたり、家族が感染しているときには、マスクの着用や手洗い、うがいを徹底化しましょう。
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まとめ
いかがでしたか?今回は、妊娠中におたふく風邪に感染してしまった場合についてご紹介しました。
妊娠中は、赤ちゃんのために、ゆったりとした気持ちで日々過ごしたいものです。
妊婦さんのストレスや不安は、ダイレクトに赤ちゃんに伝わってしまいます。
おたふく風邪で抱え込んだ不安や心配は、いつまでも引きずらないようにしましょう。
そして、出産が終われば、次の妊娠までに予防接種を受けておきましょう。
最後までありがとうございました。
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