MERSってなに?症状は?感染の予防や治療は?

1211228top 2015年6月現在、中東地域や韓国で感染拡大中の
中東呼吸器症候群(MERS:Middle East Respiratory Syndrome)

MERSは、2012年に初めて確認された新型コロナウイルスによる
ウイルス性の感染症です。

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2015年6月の現在、感染者は1200人を越えており、
死亡者は450人近くになっています。

現在ニュースで取りざたされている韓国でも、感染者数は
死者25人を含め計169人となりました。

MERSとは?SARSとの違いは?

MERS(中東呼吸器系症候群)は、2012年に初めて確認された
新種のウイルス性感染症です。

 

サウジアラビアや韓国、ヨルダン、イランなど、主に中東地域に
発生しています。

 

日本においては、今のところ感染者はありません。

 

しかし、アメリカやヨーロッパでは、中東地域で感染した人が
帰国後発症している事例があるので、日本においてもMERSが
発生する可能性がないわけではありません。

 

MERSの原因となる病原体は、MERSコロナウイルスです。

 

2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の病原体も、
MERSと同じコロナウイルスの仲間ですが、MERSとSARSは
遺伝子構造の異なる疾患です。

 

SARSは空気感染で感染していきます。

つまり、同室にいるだけで感染するため、次々と感染者が
増えてしまいます。

 

MERSは、飛沫感染や接触感染のため、SARSのように、
同室にいるだけで感染することはないため、SARSほど
猛威を振るうことはありません。

 

しかし、MERSはSARSより死亡率が高く、SARSの死亡率が
約10%に対し、MERSの死亡率は約40%です。

 

MERSに対する効果的なワクチンが開発されていないため、
厳重な予防が必要です。

MERSコロナウイルスとは?

MERSコロナウイルスは、コロナウイルス科で、MERSを引きおこす
病原体です。

コロナウイルスは、感冒(風邪)のような呼吸器疾患から、
重症急性呼吸器症候群(SARS)まで様々な疾患を引き起こします。

 

MERSの感染源はヤマコウモリで、宿主はヤマコウモリまたは
ヒトコブラクダではないかと疑われています。

MERSの感染経路は?

MERSウイルスは、飛沫感染や接触感染により感染を広げていくと
考えられています。

 

新種ウイルスのため、どのようなルートで宿主から
人に感染するのか、正確には解明されていません。

 

現在のところ、日本のヒトコブラクダはMERSウイルスを
保有していません。

感染者の中には動物に触っていない人もいます。

 

2015年5月以降に韓国では、多くのMERS感染者が出ていますが、
病院での院内感染が原因であると考えられています。

 

ヒトからヒトへと感染しますが、空気感染ではないので、
SARSのように不特定多数に感染することはありません。

 

家族間、医療機関における患者同士や医療従事者など、
濃厚に接触がおこなわれるところのみで感染が
広がっていくと考えられています。

 

MERSウィルスの潜伏期間は、感染後9~14日前後
いわれています。

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MERSの症状は?

MERSの症状は、SARSとよく似ています。

 

MERSコロナウイルスに感染しても症状が発現しなかったり、症状が
現れても軽くすむ人もいますが、肺に酸素を取り込むことが
できなくなって重症の肺炎を起こす人もあります。

 

また、高齢者や基礎疾患のある人は、重症化する確率が
高くなります。

※基礎疾患とは、糖尿病や慢性肺疾患、免疫不全など

主な症状

・発熱

・呼吸器系の障害
咳、息切れ、呼吸困難など肺炎のような症状を
引き起こします。
ひどい咳によって、呼吸がしにくくなり、肺炎を発症する
こともあります。

・消化器系の障害
下痢を伴うことがあります。

・腎不全を発症

・呼吸不全
高齢者や基礎疾患をもつ人は、呼吸不全を合併し、
重症化する可能性が高くなります。
その場合、集中治療室での治療が必要となります。

MERSの治療方法は?

MERSに対する特効薬はなく、治療法も今のところ
確立していないため、主に対症療法となります。

 

また、二次感染を防ぐために抗生物質が投与されます。

肺炎を疑われるときには、抗炎症薬が投与されます。

下痢の症状があるときには、補水をします。

 

ARDS(急性呼吸不全)を起こしている場合は、人工呼吸器や
輸液、昇圧剤などを中心とした治療が施されます。

 

人工呼吸器でも対応できない場合は、膜型人工肺による
治療がおこなわれます。

ARDSは、敗血症を伴うことが多く、腎臓や心臓などの臓器にも
障害を引き起こします。

 

発症すると、死亡率が約43%という大変危険な状態に陥ります。

MERSの予防法は?

MERSに効果的なワクチンは開発されていないため、
MERSが流行している現時点では、中東に渡航しないことが
一番の予防法です。

 

しかし、渡航しなければならない場合は、厳重な自己防衛が
必要です。

 

基礎疾患がある人は、健常者に比べて感染症にかかりやすいので、
医師に相談してから、渡航をするか否か決めましょう。

 

渡航する前には、現地の最新情報を確認することが必須です。

 

渡航したときの予防法としては、

・手洗い
石鹸などを用いて、きれいに手を洗います。
不特定多数の人が接触するもの(手すりなど)は、出来るだけ
接触を避けます。触ったときには、手洗いを励行します。
ものに触れる→手を洗う というように、その都度、
こまめに手洗いをしましょう。

・マスク装着
感染者の咳やくしゃみなどの飛沫から感染を守るために、
マスクを装着します。
人混みの多いところでは必須のアイテムです。

・歯磨き
うがいは勿論ですが、しっかりと歯磨きをして、
口腔内の細菌を減らします。

・感染者との接触は避ける
感染者のお見舞いなどは、極力避けましょう。
咳やくしゃみをしている人との接触も好ましくありません。
予防のために徹底化しましょう。

・動物との接触を避ける
感染地域では、ラクダに限らず、野生動物や農場動物など、
全ての動物に接触することは避けます。
万一、接触した場合は、手洗いを励行します。
ラクダは、威嚇するとき、唾を吐くので、接触しなくても、
唾が飛んでくることがあります。
ラクダに近寄ってしまったときには、手洗いやうがいを
しっかりとおこないましょう。

・ウイルス除去
滞在場所に、ウイルス除去可能な空気清浄機があれば、
必ず使用しましょう。

・食事
加熱していない肉は食べないこと、未殺菌のラクダの乳は
飲まないことです。
食品の衛生には十分な注意が必要です。
不衛生かも・・・と思ったら、絶対に口にしないことです。

もしかして・・・の症状が現れたときには

中近東や韓国に渡航し、帰国時に咳や発熱などの症状が
ある場合は、空港内にある検疫所に相談します。

 

帰国後14日以内に、咳や発熱などの症状が現れた場合は、
すみやかに保健所に相談しましょう。

 

二次感染を防ぐために、直接医療機関に出向くことは控えます。

まとめ

感染者数は少しづつ鈍化傾向にあるものの、まだまだ注意が
必要な状況です。

日本人への感染は今のところ確認されていませんが、
咳やくしゃみ・発熱などの症状がある場合は、他者との接触を
最小限にし、咳エチケット(マスクなど)などで予防しましょう。

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