C型慢性肝炎の原因と症状は?完治は?検査と治療について

3d726a89b8c25ffd9950bedc47356813_m C型慢性肝炎は、C型肝炎ウイルスの感染が
持続することで起こります。

過去に(特に1989年11月以前)輸血をおこなった人に
多く見られます。

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現在、日本では、100~200万人の人が、C型肝炎ウイルスに
感染していると考えられています。

40歳以上の人に多く、若年層にはあまりみられません。

 

C型慢性肝炎は、ほとんど自覚症状がありません。

しかし、B型慢性肝炎に比べて、徐々に悪化していく確率が高く、
一度慢性化してしまうと、免疫力によってウイルスが自然に
排除されることは、まずありません。

 

C型慢性肝炎を患っている人の約40%が、C型肝炎ウイルスに
感染して、20~30年経つと、肝硬変に移行します。

さらに、そのうちの70~80%の人が、約5年後には、
肝硬変から肝臓癌に進展してしまいます。

肝臓癌の原因の約80%はC型慢性肝炎です。

 

C型慢性肝炎の検査

慢性肝炎から肝硬変への進行度合いや、インターフェロンの
効果を予測するために、詳しく検査をおこないます。

 

血液検査

〇AST(GOT)値やALT(GPT)値の測定
肝炎の度合いを調べます。

 
〇アルブミン値やプロトロンビン活性値の測定
肝臓に異常があると、これらの数値は低下します。

 
〇血小板の測定
血小板は肝炎が進行するとともに、減少します。

 
〇ヒアルロン酸値の測定
肝臓の線維化が進行すると、ヒアルロン酸値が上昇します。

 
〇HCV抗体検査
C型肝炎ウイルスに感染しているかどうか調べます。

C型肝炎ウイルスに感染したことがある場合、
HCV抗体検査が陽性となります。

 
〇HCV-RNA定性検査
血液中にC型肝炎ウイルスの遺伝子が検出されると
「陽性」になります。

陽性とは、現在C型肝炎ウイルスに感染している
ということです。

 
〇HCV-RNA定量検査
C型肝炎ウイルスの量を調べます。

治療方法の選択に役立ちます。

 
〇セログループまたはゲノタイプの測定
C型肝炎ウイルスの種類を調べます。

 
〇AFPの測定
AFPは肝臓癌になると増加するため、肝臓癌の
スクリーニングとして用いられます。

ASTやALTなどの検査と組み合わせておこないます。

 
〇PIVKA-Ⅱの測定
PIVKA-Ⅱは、ビタミンKが不足したときに、
肝細胞でつくられる異常プロトロンビンです。

腫瘍マーカーとして用いられます。

※AFPとPIVKA-Ⅱを同時に測定すると、
原発性肝臓癌の診断率が高くなります。

 

画像検査と腹腔鏡検査

腹部超音波やCT検査、MRI検査、腹腔鏡検査などで、
肝臓の形態がどの程度変化しているかを調べます。

 

肝生検

C型慢性肝炎が重症化している場合は、肝臓の組織の一部を
採取し、顕微鏡で詳しく調べます。

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C型慢性肝炎の治療

C型慢性肝炎治療には、

「薬物療法」



「血液浄化療法」

があります。

 

薬物療法

〇インターフェロン・リバビリン併用療法
C型肝炎ウイルスを体内から排除し、完治を目指す療法です。

ウイルスを排除することによって、肝硬変や肝臓癌へ
進展する危険性を回避することができます。

 

インターフェロンに加えて、リバビリンという内服薬を
併用する治療がおこなわれています。

リバビリンを併用することで、インターフェロン単独治療より、
高い効果が得られます。

 

インターフェロンは、C型肝炎ウイルスのすべてに効果が
あるわけではありません。

C型肝炎ウイルスの型によって、インターフェロンの効果が
違ってきます。

 

日本におけるC型肝炎感染者の約70%は、
HCV1b型(難治性)です。

しかし、インターフェロンの効果はあまり期待ができません。

難治性とはHCV1b型でウイルス量が多く、インターフェロンの
効き目が悪いということです。

HCV2a型はインターフェロンの効果が最も高く、次いで、
HCV2b型が続きます。

インターフェロン療法が適応しなかったり、おこなっても
効果がなかった場合は、肝庇護療法をおこないます。

 
〇肝庇護(かんひご)療法
肝庇護療法とは、肝炎を沈静化し肝機能を改善することで、
肝炎の悪化を防ぐ治療法です。

ウイルスを体内から排除することはできませんが、肝の線維化の
進展を抑え、肝臓癌への移行を防ぎます。

 

小柴胡湯

ウルソデオキシコール酸内服薬、

グリチルリチン製剤(注射薬)

などの薬が用いられます。

 

ウイルス除去療法(血液浄化療法)

血液浄化療法とは、血液を体外に取り出す治療法のことです。

血液を体内から取り出し、医療機器を介して、ウイルスを
除去します。

ウイルスが除去された血液は、再び体内に戻します。

 

インターフェロン療法と併用することで、より早くウイルスを
排除することができ、インターフェロンの治療効果を高めることが
できます。

 

血液浄化療法は、2008年4月より、C型肝炎治療法として、
保険が適用されています。

※保険適用対象者は、インターフェロン療法で効果が現れにくい
ジェノタイプ1b型で、ウイルス量が多い人です。

 

インターフェロンの副作用や医療費の助成については、

「インターフェロン治療とは?副作用と医療費助成後の費用は?」

を参照してください。

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