髄膜炎の大人と子供の頭痛と症状は?原因と治療について

main 髄膜炎は

脳膜炎、

または

脳脊髄膜炎

ともよばれています。

 

髄膜に炎症が生じた状態が髄膜炎です。

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髄膜とは、中枢神経系(脳・脊髄)を包んでいる膜構造で、
外側から硬膜・クモ膜・軟膜で形成されています。

クモ膜の下にクモ膜下腔があり、脳脊髄液で満たされています。

 

髄膜炎の種類

髄膜炎には、

無菌性髄膜炎、

細菌性髄膜炎、

ウイルス性髄膜炎

がの3つがあります。

 

無菌性髄膜炎とウイルス性髄膜炎は同じ疾患として扱われることが
ありますが、無菌性髄膜炎の場合、原因がウイルスだけでなく、
髄腔内注射などが原因で発症する髄膜炎も含まれます。

 

無菌性髄膜炎(症候群)

無菌性髄膜炎(症候群)の原因や感染経路は?

無菌性髄膜炎は「細菌」が検出されない髄膜炎、つまり、
ウイルスによって引き起こされる髄膜炎のことです。

鼻や口から感染したウイルスが、血流にのって脳に到達し、
炎症を起こします。

夏風邪から合併症として発症することが多い疾患です。

 

無菌性髄膜炎を発症する病原体には、

ウイルスや真菌、

寄生虫、

マイコプラズマ

などがありますが、大半はウイルスが占めています。

 

無菌性髄膜炎の原因となるウイルスの約80%が

「エンテロウイルス」

です。

エンテロウイルスは手足口病やヘルパンギーナの起因病原体です。

 

エンテロウイルスに次いで多く占めているのが

「ムンプスウイルス」

です。

ムンプスウイルスは、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)の
原因菌です。

 

感染経路は、接触、飛沫、(食物など)媒介感染です。

 

無菌性髄膜炎の発症は、初夏から秋にかけて流行することが多く、
好発年齢は、幼児期から学童期の子どもが占めています。

基本的には子供に多い疾患ですが、大人でも免疫力が
低下しているときには、稀に感染することがあります。

 

無菌性髄膜炎の症状は?

特徴的な症状は、

「発熱」

「頭痛」

「嘔吐」

です。

 

発熱は40℃前後の高熱が数日続きます。

腹痛や下痢、項部(うなじ)が硬直し首が曲げにくくなったり、
肘や膝をスムーズに曲げ伸ばしできなくなったりすることもあり、
ときには意識障害が引きおこることもあります。

 

新生児の場合は、発熱がみられないことがあります。

不機嫌で、哺乳力が低下、自発運動が減少します。

一時的(20秒程度)に呼吸が止まるなど、敗血症のような
症状を示す場合もあります。

大人の場合、リンパの腫脹や悪寒を伴うこともあります。

 

無菌性髄膜炎の検査と診断

腰椎穿刺をおこない、髄液を採取して検査し、確定診断を
おこないます。

一般的には、適切な治療を受けると、1週間から1ヶ月ほどで
治癒します。

子供の場合は「小児科」、大人の場合は「内科」で受診します。

 

無菌性髄膜炎の治療は?

無菌性髄膜炎の治療は、主に対症療法(症状に合わせて治療する)
で、安静と点滴治療が施されます。

一般的に、2週間前後の入院が必要です。

大人の場合は、軽度であれば、外来で点滴治療を受けながら
自宅療養も可能です。

 

実際、小学4年生で発症したわが子の場合、自宅での安静を
医師に言われ、特に点滴などはありませんでした。

 

無菌性髄膜炎による後遺症

早期に発見し、早期に適切な治療を受けた場合は、後遺症の
心配がほとんどありません。

ただし、新生児の場合は、てんかんや精神発達遅滞を引き起こす
可能性があるので、注意が必要です。

 

無菌性髄膜炎の予防法

小まめに手洗いやうがいをしましょう。

栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけて、免疫力を
高めることが大切です。

大切なのは健康的な生活と言うことですね。

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細菌性髄膜炎とは?

細菌性髄膜炎は、季節に関係なく流行します。

細菌性髄膜炎は、

ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)



肺炎球菌

などの細菌が髄膜の奥深くまで侵入することで発症します。

 

日本で発症している細菌性髄膜炎の約60%はヒブ、
約30%は肺炎球菌が原因です。

 

新生児の場合は、大腸菌、B型レンサ球菌、リステリア菌などが
あげられます。

 

殆どの場合、感染者の飛沫(咳やくしゃみなど)によって
感染します。

 

細菌性髄膜炎は、無菌性髄膜炎と同じような症状が現れますが、
無菌性髄膜炎と違って、

「知的障害」

「聴力障害」

「運動障害」

など重度の後遺症が残ってしまう確率が高い疾患です。

 

細菌性髄膜炎に罹った新生児の死亡率は、約30%と
いわれています。

劇症型の場合は、発熱してからたった1日で死亡に至ることも
あります。

 

好発年齢は、生後6ヶ月から2歳くらいまでの子どもが
占めています。

次いで、70歳以上の高齢者です。

早期発見、早期治療が必須ですが、近年では菌が薬剤に対する
耐性化が進み、適切な治療が大変困難であるといわれています。

 

細菌性髄膜炎の症状

大人も小児(2歳以上)も現れる症状は同じです。

咳がでるなど呼吸器系の症状が現れた後、

「発熱(40℃前後)」

「激しい頭痛」

「嘔吐」

の特徴的な症状が現れます。

項部(首)硬直や咽頭痛を伴うこともあります。

皮膚下の血管に炎症が起こり、皮膚に発疹が現れることも
あります。

 
2歳児未満の小児
初期症状として、

不機嫌、哺乳困難、嘔吐、発作的な痙攣、
嗜眠(常に睡眠している状態)

などが挙げられます。

 

その後、髄液が滞留して水頭症の症状が現れることがあります。

細菌が脳に拡がり、髄膜脳炎を引き起こしたり、脳に膿瘍が
形成されることもあります。

膿瘍が大きくなると脳圧が上がり、嘔吐や泉門に腫れが現れ、
頭部が拡大します。

 
新生児の場合
新生児に場合は、敗血症と同じような徴候が現れます。

体温調節障害、黄疸、無呼吸、嘔吐、痙攣、泉門の隆起などが
みられます。

項部硬直は稀に発現しないこともあります。

 

細菌性髄膜炎の検査と診断

脊髄穿刺で髄液を検査します。

 

細菌性髄膜炎の治療は?

一般的に、入院して治療を受けます。

適切な抗菌薬とともに、副腎皮質ステロイド薬が用いられます。

鎮痛剤や解熱剤、脳圧降下薬、抗痙攣薬が投与されます。

 

新生児髄膜炎の場合、新生児敗血症の一環として治療が
施されます。

生後2年間は合併症に対する経過観察が必要です。

 

細菌性髄膜炎の後遺症

脳と神経が損傷し、

水頭症(脳室の拡大)、

脳性麻痺、

精神遅滞、

痙攣

などの後遺症が残ることがあります。

 

細菌性髄膜炎の予防法は?

細菌性髄膜炎の主な原因菌であるヒブと肺炎球菌の感染を
予防するワクチンがあります。

細菌性髄膜炎の予防には、両方のワクチン接種が重要です。

 

予防接種法の改正に伴い、平成25年4月1日から、
ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの予防接種が
「定期予防接種」となり、無料で接種することができるように
なりました。

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