風疹の症状は?妊婦は予防接種できる?抗体値が高いときは?

11071001068 風疹(ふうしん)は、幼児期に感染する場合が多く、比較的重症にならないと思われています。

しかし、実際には大人も感染するケースがあり、特に妊娠中の女性に非常にリスクがあります

今回はこの風疹について、妊婦の方へのリスクや対応などをご紹介したいと思います。

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風疹とは?主な症状と妊婦や赤ちゃんへのリスク

風疹は、小さな赤い発疹が全身に広がり、頸部のリンパ腺が腫れ、発熱を伴う急性ウイルス性疾患です。

発疹は3日程度で消滅することから「三日ばしか」とも呼ばれています。

かかりやすい年齢は、大人でも感染しますが、好発年齢は5~15歳とされています。

症状としては、ウイルスに感染すると、2~3週間の潜伏期間を経たのち、発熱とともに、赤い発疹が発現します。

最初は顔に現れ、瞬く間に全身に広がります。

発熱といっても微熱程度のことが多く、2~3日で解熱します。

また、熱が出ない人もいます。

 

耳の後ろや頸部のリンパ節に腫脹が見られます。

リンパ節の腫れは数週間続くことがあります。

 

発疹は瘢痕や色素沈着を残すことなく3日程度で消失します。

風疹は、大人がかかると、一過性の関節炎を伴うこともあります。

 

これは、特に女性に多くみられます。

 

稀に血小板減少性紫斑病や脳炎を引き起こすこともあります。

最も注意が必要なのは、妊婦の感染と出生児です。

妊娠初期に母体が風疹に感染すると、胎児にも影響し、先天性風疹症候群(CRS)の赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。

また、妊娠2ヶ月以内に感染すると、先天性の心臓病や難聴などの障害をもって生まれてくることが多いとされています。

さらに、妊娠3~5か月のときに感染すると、出生児に難聴や網膜の疾病、小頭症、精神運動発達障害、血小板減少性紫斑病などの症状が現れる場合があります。

感染時期が妊娠早期であればあるほど「先天性風疹症候群」のリスクは高くなります。

先天性風疹症候群としては、以下の症状が挙げられます。

・先天性心疾患

・視覚障害(白内障、緑内障、網膜症など)

・聴覚障害(難聴)

・精神や身体の発達の遅れ

ただし、もし風疹にかかったとしても妊婦に症状が出ない場合には、胎児への影響も小さいケースが多いようです。

また、妊娠20週以降に感染した場合も、胎児へのへの影響はほとんどでません。

風疹の原因は?

風疹はトガウイルス科に属する「風疹ウイルス」が原因です。

このウィルスは、飛沫感染により流行します。

自然に感染した人は、免疫が一生続くといわれていますが、ワクチンを接種の場合、終生免疫が得られるわけではなく、年数が経つにつれて、免疫(抗体)は弱まると考えられています。

風疹にかかりやすい時期は?

以前、風疹は春から初夏に発現し、3~10年の間隔で流行しました。

しかし現在では、ワクチンの普及で季節を問わず、大流行することもなくなりました。

ただし、幼少期に予防接種を受けていたとしても、年月が経って体内にある抗体が減少し、結果的に風疹に感染してしまうことがあります。

以前は一度感染すれば二度とかからないといわれてきた風疹ですが、実は再感染する能性があることもわかってきました。

これから妊娠を希望される女性の方は、是非一度抗体検査を受け、必要ならば医師と相談して予防接種を受けることをおすすめします。

抗体検査では、風疹の抗体価指標を調べます。

【風疹の抗体価指標】
8倍未満の場合 = 抗体無し

風疹に感染する可能性があります。
妊婦の方や妊娠を希望している方は流行している場所に近づかないなど予防を心がけましょう。

16倍以上 = 抗体有り

風疹にかかる可能性はきわめて低い状態です。

256倍以上の場合

比較的最近風疹に感染した可能性が考えられます。
この場合は精密検査を行い、問題がないか確認することになります。

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風疹の予防方法は?

小児の場合、日本では2006年より、麻疹・風疹混合(MR)ワクチン接種がおこなわれています。
l_108 十分な免疫をつけるために2回接種します。

1回目は1歳のとき、2回目は小学校入学前の1年の間です。

 

大人の場合、風疹に感染したことのない人は、予防接種を受け、風疹の流行を抑えましょう。

特に、風疹に感染したことのない女性の接種は必須です。

妊娠前にワクチンを接種し、免疫を獲得することが望ましいです。

 

しかし、実際のところ妊娠に気づかずに予防接種を受けてしまうケースも非常に多く報告されています。

ワクチンには、

「妊娠可能な婦人においては、あらかじめ約1カ月間避妊した後接種すること、及びワクチン接種後約2カ月間は妊娠しないよう注意させる」

といった記述があり、原則妊娠中の女性にはワクチンの接種を避けるように奨励されています。

しかし、ブラジルでは2292例、日本でも800例ほど妊娠中の女性が風疹の予防接種を受けてしまった奨励が報告されていますが、ただの一例も、生まれてきた赤ちゃんに先天性風疹症候群を持っていたケースはありません。

厚生労働省研究班も公式に、

「万が一、風疹ワクチンや風疹・麻疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種した後に妊娠が判明した場合でも、先天性風疹症候群を危惧して人工中絶などを考慮する必要はないと考えられる」

との見解を公表しています。

ですので無暗に不安にならず、医師に相談されることをオススメします。

※「日本周産期・新生児医学会」HP参照

家庭で出来る診断方法は?

風疹は、医師でも所見だけで判断することは難しい疾病です。

咳や鼻水の症状がない、ぐったりとして元気がない、発熱が続く・・・

そんなときには、風邪だろうと侮らず、すぐに医師の診察を受けましょう。

家庭で出来る治療方法は?

原則、発疹が消えるまでは、家の中で安静にしましょう。

また、これも基本ですが、脱水症状を防ぐために水分補給をおこないます。

 

風疹に食事制限は特にありません。

食欲がないときには、果汁飲料やイオン飲料などで補います。

 

衛生面では、痒みを伴っているときは、無意識のうちに皮膚を掻いてしまいます。

爪を短く切り、皮膚に傷をつけないようにしましょう。

また、発熱していなければ入浴しても構いませんが、痒みが強くならないように、短時間で切り上げましょう。

風疹の潜伏期間・感染期間は?

風疹ウイルスは飛沫感染によって伝染します。

潜伏期間は14~21日です

感染力は麻疹などに比べると弱いですが、感染期間は約3週間です。

「発疹が現れる1週間前~発疹出てから2週間」が感染する時期です。

病院での診断とお薬は?

小児の場合は小児科、大人の場合は内科または皮膚科で診察を受けます。

風疹は、視診だけでは判断しにくい疾病です。

確定的な診断をするために抗体検査が行われます。

 

血清抗体検査は、ウイルス感染後と回復後の2回測定します。

2回測定する理由は、確定診断をおこなうためだけでなく、風疹の抗体ができたかどうかを調べるためでもあります。

また、風疹は妊娠中に感染すると、胎児に影響を及ぼしかねないので、産婦人科では、妊婦の風疹検査をおこないます。

 

風疹そのものは、症状も軽く、熱や発疹は通常3~4日で自然治癒が見込めます。

風疹に効果的な薬がないため、対症療法(症状を緩和する療法)が中心になります。

発疹の痒みには抗ヒスタミン剤、発熱時には解熱剤、関節炎が生じている場合は消炎剤などが処方されます。

風疹の出席停止期間は?

風疹は、学校保健安全法において、第2種感染症に定められています。

発疹が消失するまで出席停止です。

まとめ

風疹は、特に妊娠初期の胎児にリスクがある感染症です。

しかし、しっかりと対策を取ればリスクを大きく減らすことができます。

もし風疹かな?と思ったら、あわてずに医師のアドバイスを受けて対応しましょう。

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