肝炎の原因と症状は?肝炎検査の費用は無料?

C 肝臓は、重さ約1200gの赤褐色をした臓器です。

人のからだの中では最大の腺で、脳に次いで重い臓器です。

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肝臓は、再生能力が非常に高い臓器です。

少しくらいの障害を受けても症状が現れず、8割近く障害を
受けると初めて機能不全になることから、

「沈黙の臓器」

と呼ばれています。

 

肝臓の作用

肝臓は、生体に欠かせない働きを担っています。

肝臓が働くときには、肝細胞の中にある酵素が重要な役目を
果たします。

酵素はタンパク質からできているので、偏食やダイエットによって
タンパク質が不足すると、肝臓の働きが低下します。

 

肝臓には、以下の働きがあります。

〇肝細胞で胆汁を生成し、十二指腸に排出します。

胆汁酸は、肝臓でコレステロールからつくられます。

 

〇肝臓に送り込まれてきた栄養素を貯蔵します。

必要となったときに、栄養素を分解・合成して
全身に送り出します。

 

〇体内から取り込まれた有毒物質を分解して無毒化し、
胆汁や尿とともに排泄します。

アルコールや薬剤なども分解して排泄します。

 

〇生体防御に重要なアルブミンをつくりだします。

 

〇プロトロンビンやフィブリノーゲンなど血液凝固に必要な
物質を産生します。

 

〇血液量の調節をおこないます。

血液を貯蔵し、必要に応じて全身に放出します。

 

〇古くなった赤血球を破壊して、鉄を貯蔵し、ビリルビンを
作って排出します。

 

肝炎とは

「肝炎」とは、肝臓に炎症が起こり、

全身倦怠感

発熱

食欲不振

黄疸

などが発症する疾患の総称です。

 

肝炎の初期には自覚症状がほとんどないため、早期治療の機会を
逃してしまうことが多く、気づかないうちに慢性化し、

肝硬変



肝臓癌

に移行してしまうことが多々あります。

 

肝炎は、

ウイルス性肝炎、

アルコール性肝炎、

薬剤性肝炎、

自己免疫性肝炎

など様々な疾患がありますが、日本では、約80%が
ウイルス性の肝炎です。

 

ウイルス性肝炎

ウイルス性肝炎を大別すると、

「急性肝炎」



「慢性肝炎」

に分けられます。

 

急性肝炎

急性肝炎には

「A型急性肝炎」

「B型急性肝炎」

「C型急性肝炎」

があります。

 

A型、B型、C型のどのタイプでも、初期症状はほとんど
同じです。

全身倦怠感、吐き気、食欲不振、発疹、黄疸などの
症状がみられます。

黄疸が現れて、初めて肝臓が悪いことに気づく人が多いですが、
黄疸が現れず無症状の人もいます。

急性肝炎は、肝炎ウイルスに感染しても、6ヶ月以内に
治癒するものがほとんどです。

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慢性肝炎

急性肝炎が治癒せずに6ヶ月を過ぎてしまい、肝臓の機能に
異常をきたしたり、炎症が続いている状態が慢性肝炎です。

慢性肝炎は、炎症を伴う肝細胞の壊死と線維化が特徴です。

線維化が進行すると、肝硬変に進展する危険性が高まります。

 

慢性肝炎には

「B型慢性肝炎」

「C型慢性肝炎」

があります。

A型急性肝炎は慢性化しません。

 

B型慢性肝炎よりC型慢性肝炎のほうが肝硬変に移行しやすいと
いわれています。

 

肝炎ウイルス

肝炎ウイルスには、

A型、

B型、

C型、

D型、

E型

があります。

 

わが国でみられる肝炎ウイルスのほとんどは

A型、B型、C型

です。

 

D型肝炎ウイルスは血液感染します。

地中海沿岸でみられます。

 

B型肝炎ウイルス保持者のみに感染するといわれています。

 

E型肝炎ウイルスは、経口感染します。

インドやネパールでみられます。

 

D型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスは、日本ではほとんど
発症していませんが、D型、E型の発生地域に出向く場合は、
注意が必要です。

 

日本では、B型肝炎ウイルスに感染している人が120万人前後、
C型肝炎ウイルスに感染している人が200万人前後と
推定されています。

 

肝機能検査

肝炎を患ってしまうと、肝細胞の膜の透過性が高まったり、
膜が破壊されて酵素が血液中に漏れ出してくるため、血清酵素の
測定をおこなうと、肝臓の状態を知ることができます。

 

一般的には、血液検査によって、

AST(GOT)

ALT(GTP)

LDH

γ-GTP

などの酵素の測定をおこないます。

症状の度合いによって、さらに詳しく検査することがあります。

 

ASTとALT

ASTやALTは、アミノ酸を作り替えるときに働く酵素です。

AST(GOP)は様々な臓器に存在しますが、肝臓には
多く存在するため、肝臓に異変が起こると、血液中のASTの
量が増加します。

また、ALT(GPT)は、肝細胞の変性や壊死に敏感に
反応しますから、肝臓障害の有効な診断となります。

 

AST(GOP)の基準値は35IU/L以下、

ALT(GPT)の基準値は35IU/L以下

です。

 

LDH

LDHは逸脱酵素で、体内で糖がエネルギーに転換されるときに
働く酵素です。

肝臓に異常がきたした場合や心筋が破壊された場合、
癌の場合などに、LDHの数値が上がります。

特に急性肝炎や肝臓癌がみられるときには、著しく増加します。

 

LDHの基準値(SFBC準拠法)は

180~370IU/L

です。

 

γ-GTP

γ-GTPは、タンパク質の分解や合成を担っています。

肝機能が低下し、肝臓内の胆汁の流れが悪くなると数値が
上がります。

 

γ-GTPの基準値は

50IU/L以下

です。

51IU/L以上になると、肝機能障害の疑いがあります。

 

肝炎検査の費用

肝炎ウイルス検査は、全国の保健所や指定医療機関で無料で
受けることが出来ます。

ただし、肝機能検査等は対象となりません。

実施される場合は自己負担になります。

また、精密検査にかかる料金も有料です。

詳しくは、各自治体の保健所へお問い合わせください。

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