結核の初期症状は?検査や診断、治療は?

904ba58941d76b67552499e52b14d2ef_s
「結核」と聞いて、どんなイメージを連想しますか?

中には、昔の病気だと考えている人もいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、現在もアフリカやアジアなどでは結核は深刻な問題とされ、日本でも今までの治療薬が効かない結核が増えていると言われております。

 

今回は、この「結核」について、症状や予防、治療方法などをご紹介します。

スポンサードリンク




結核の初期症状は?進行するとどうなる?

結核は、結核菌が体内の臓器に侵入し、増殖することで発症します。

その昔は大流行し、昭和25年までは、日本の死亡原因の第1位が「結核」でした。

医療の発達により、患者数は減少傾向にありますが、今でも、2000人以上の人が結核によって命をおとしています。

 

結核で最初に感染する場所が「肺」です。

「肺結核」は、日本では約8割を占めています。

 

放置していると重篤な状態に陥るので、決して侮れない感染症です。

 

年齢別

結核は全年齢層に感染しますが、感染者の約6割は60歳以上の高齢者です。

次いで、20~59歳までの成人で約35%を占めています。

 

初期症状

初期症状は風邪によく似ています。

結核菌が増殖すると、肺の組織に炎症を起こし、時間の経過とともに炎症の範囲を広げていきます。

 

〇痰や咳が発現します。

〇熱は微熱程度です。

 

進行すると・・・

肺組織が浸食され、病変巣が形成されます。

呼吸機能が低下します。

 

膿や脊椎、リンパ節、腎臓、腸など他の臓器にも感染し、影響を及ぼします。

 

〇呼吸機能が低下します。

〇疲労感・倦怠感や息切れがおこります。

〇血痰がでます。

〇食欲不振になります。

〇体重が極端に減少します。

〇高熱がでます。

〇寝汗をかきます。

 

さらに重症化すると

重度の呼吸困難や、他の臓器が機能不全を起こし、重篤な状態に陥ります。

死にいたることもあります。

 

〇吐血

〇呼吸困難(重症)

 

結核の原因は?

結核菌は、マイコバクテリウム属の細菌です。

体内に侵入し、様々な器官の細胞内に寄生して細胞を破壊し、時間の経過とともに、広範囲に広がります。

 

結核菌に感染しても、健康体の場合、「発症」することは少ないですが、結核菌は体内で生き続けます(保菌状態)。

ストレスや病気などで、身体の抵抗力が低下すると、結核菌が増殖し、発病します。

 

一度感染して治療を受けた人でも、結核菌が全部死滅せず、そっと潜んでいる菌が体内に残る為、抵抗力が低下したときに、生き残っている結核菌が再び活性化します。

 

結核の予防方法は?

生後3か月を過ぎた乳幼児にはBCGを接種します。

BCGは、牛型結核菌を弱めた生ワクチンを使用します。

接種後10日頃に接種場所に赤いポツポツができます。

 

一部に小さいうみができることがありますが、その後かさぶたができて、接種後3力月までには治ります。

 

ただし、接種後3力月を過ぎても接種のあとがジクジクしているようなときは医師にご相談ください。

 

副反応としては、接種をした側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがあります。

ただれたり、化膿したりする場合は医師にご相談ください。

 

結核は、抵抗力が高ければ、結核菌に感染しても発病にいたりませんから、生活習慣を見直して、健康なからだづくりをすることが結核予防につながります。

 

・質のよい睡眠をとる

・バランスのよい食事をする

・ストレスをためない 

など

 

その他、タバコは結核の発症リスクが高いといわれています。

結核に感染した時には重症化しやすいので、禁煙を心がけましょう。

スポンサードリンク


結核の治療方法は?

その1 薬の服用

結核は不治の病ではありません。

抗結核薬などを服用することで治癒します。

 

そこで、何より大事なことは、「医師の指示通りに薬を飲み続ける」ことです。

 

咳や痰が止まり、健康状態も改善されたからといって、自己判断で薬を止めてしまったりすると、結核菌が「耐性」をもち、結局、薬の効果がない耐性結核菌が出来てしまいます。

耐性結核菌を治療するには、更に多くの薬を服用しなければなりません。

 

また、病巣を切除しなければならなくなることもあります。

医師の指示があるまで、きっちりと薬を飲みましょう。

 

生活面での治療

・規則正しい生活をします。

・結核の人が家族にいる場合は、箸やコップを一緒に使用することは避けましょう。

・大皿で食品を並べているときは、取箸などを用意します。

・バランスのよい食事を心がけます。

・質のよい睡眠をとります。

・適度な運動をします。

 

結局のところ、日頃からの規則正しい生活と予防習慣が大切なのです。

 

結核の潜伏期間は? 感染と発症のタイミングは?

結核菌の感染経路は、主として感染者の咳やくしゃみ等の飛沫が原因で伝染する飛沫感染(空気感染)ですが、経口感染や接触感染、先天性感染(胎盤経路)によっても伝染します。

 

また、潜伏期間は他の感染症のように、期間を特定できるものではありません。

結核菌に感染しても、発病時期は様々で、発症しないこともあります。

 

発症率は10人に1人か2人程度です。

 

感染してから2年くらいで発病することもありますが、数十年後に発症することもあります。

一生発病しない人も多くみられます。

 

結核菌は体内で保菌されていても、抵抗力(免疫力)が十分にあれば、発症しません。

しかし、糖尿病や胃潰瘍を患っている人、人工透析患者、副腎皮質ホルモン剤などを使用している人は、結核を発症しやすいといわれていますので注意が必要です。

 

病院での診断とお薬

結核だとわからないときには、小児科や内科、病院で受診します。

結核を疑ったときには、結核予防会の病院にいきましょう。

 

結核予防会のHPはこちらから

 

抗結核薬による治療効果はひじょうに高く、治療方法が確立されています。

早期発見・早期治療が大切です。

 

結核菌を排除するには、半年以上の治療期間が必要です。

治療中に薬をやめると、症状はぶり返し、薬が効かなくなり、治療困難に陥ります。

 

診断検査

〇ツベルクリン反応検査

感染を確認するための検査です。ツベルクリン液を皮内注射します。

48時間後に発赤状態を調べて診断します。

結核に感染している場合は、発赤が非常に大きく、しこりや痛みが伴います。

 

〇インターフェロンガンマ遊離試験(IGRA)

血液検査によって、感染を調べます。

ツベルクリン反応検査は48時間という期間を有するので、最近では、この検査に代わって、多く利用されています。

 

〇胸部レントゲン検査・CTスキャン検査

胸部レントゲンをとり、発症を調べます。

画像に疑わしい影がある場合は、CTスキャンなどの精密検査をおこないます。

 

〇喀痰検査

痰を調べて菌の種類や排菌の度合いを特定します。

培養検査や塗抹検査、遺伝子検査など、喀痰検査にはいろいろあります。

 

結核の治療

結核菌の検査によって、診断が下されます。

結核が「発病」し、「排菌」が認められた場合は、入院治療となります。

結核が「発病」していても、「排菌」が認められない場合は、通院治療となります。

 

〇外来治療

投薬治療です。

イソニアジドやリファンピシンなど抗結核薬を3~4種類服用します。

服用期間は通常6か月程度ですが、病状によってはそれ以上になることもあります。

 

○入院治療

排菌がみられなくなり、他人に感染しないことが確認されるまで、入院が必要です。

入院期間は、2ヶ月くらいですが、病状によっては長くなることもあります。

 

まとめ

風邪かな?と思っても、咳や痰、微熱が2週間以上続けば要注意です。

初期には痰があまり出ないこともありますから、自己判断はNGです。

医師の診察を受けましょう。

スポンサードリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ