熱中症の頭痛や吐き気の症状の対処や応急処置は?予防や対策は?

main1 暑さによって体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりするとかかってしまう「熱中症」

これから徐々に暑くなってきますが、どんなことに注意すればいいでしょうか?

 

今回は、この「熱中症」について、症状や予防方法、対処方法などをご紹介します。

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熱中症とは?どんな症状?

熱中症とは、外界の環境によってつくられる高温な状況下で、人体の状態が十分に熱を逃がすことができず、熱が溜まってしまい体調を崩している状態のことです。

 

具体的な症状は、軽い症状の場合は気分が不快感めまい立ちくらみ等があります。

状態がさらに悪い場合は、頭痛筋肉のけいれんや引きつり(こむら返りなど)吐き気等が出てくることもあります。

さらに重症の場合は、意識が朦朧(もうろう)とし、呼びかけても返事がおかしくなっていたり、意識不明になります

 

いずれの状態も体温はかなり高めで、身体に触れると熱くなっていることが多いです。

 

熱中症も状態は人によって異なり、軽いものもあれば、短期入院から2週間以上の長期入院を必要とするような重い症状になる人さえいます。

 

熱中症の原因は?

あえてひと言で説明するなら、

「暑い中にいて、身体に熱がこもりすぎる」

ことです。

 

体温が上昇すると、私たちの身体の対応調節機能はすぐに反応し、まず汗をかき、そして皮膚の下を流れる血管にたくさんの血液が流れ、肌が赤くなってきます。

その汗が蒸発するときに気化熱で肌が冷え、すると皮膚の下を流れる血液も冷やされるので、身体の体温が下がっていくのです。

 

ところが、汗をかき続けているうちに水分が失われ、体液の電解質バランスも狂ってきます。

こんな状態で血圧が変化し、ついに体温調節がうまくできなくなって熱がこもり、結果として「熱中症」になるのです。

 

この際の体内の様子を見ていくと、

(1)高温のため血管が膨張し、血圧が下がる:めまいや立ちくらみ、失神を引き起こす

(2)大量の汗で水分が失われ、血液中のナトリウムイオン濃度が乱れる:脱水、吐き気、倦怠感

(3)上記(2)が悪化し、体温調節が出来なくなる:高体温状態での意識混濁、昏睡、全身けいれん

などが起こります。

 

日光そのものの成分ではなく、気温や体温の上昇に伴う温度調節や水分補給が適切に行われないことで起こる「事故」であると言えます。

 

熱中症が起こる背景の一つに、

「このくらい平気だ」

「たいしたことはない」

と思い続けてしまう心理の問題があります。

そのためか、男性が多いという統計があります。(高齢者ではお婆さんが多くなっています)

 

また、老人や幼児は暑さに対して体温の調節能力が弱く、暑苦しい状態からなんとかしようとする前に体調を崩してしまうことが多いです。

 

かならずしも真夏の太陽の下だけで起こる(これを「労作性熱中症」といいます)わけではなく、家の中にいても温度の関係で起こり得ます(これを「非労作性熱中症」と呼んでいます)。

電気代がもったいないからと、お年寄りが室内でエアコンをつけずに暑い中をがまんして過ごしているうちに、数日そのような状態で身体が弱ってきて、とうとう熱中症になるという高齢者のケースも少なくありません。

 

熱中症は、体温に関する身体適応障害であり、細菌やウイルスなどの病原体はありません。

 

熱中症になりやすい時期・季節は?

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夏の暑い盛りに起こると思われがちですが、実際には毎年、春が過ぎて気温が高くなると熱中症で救急搬送される人が後を絶ちません。

5月にはだいぶ暑くなり、真夏日なども現れると、一週間で数百名から千人近くの人が全国で病院へ担ぎ込まれています。

中には死亡するケースさえあります。

 

また冬場であっても、厚着をして暖かい室内で運動などをしていると起こることもありますので、季節を問わず、体温が高くなる状態ではいつでも起こる可能性があると言えるでしょう。

 

熱中症の対策、予防方法は?

暑い日の熱中症予防の基本は、大きく

(1)暑さを避けること。 

そして

(2)水分を補給すること。 

の2点があります。

 

(1)暑さを避けること

(1)の「暑さを避ける」方法として、簡単に実行できる対策は以下の通りです。

 

A.エアコン、クーラー、扇風機などを使い室温を下げる。

B.日光が入らないようにカーテンやすだれを使う。

C.通気性の良い服を着て、体温がこもらないようにする。

D.外出時は帽子と日傘を使う。出来るだけ直射日光に当たらない。

E.濡れタオルや保冷剤などで身体を冷やす。

 

上記を組み合わせて、体温が異常に上がらないように気をつけましょう。

 

(2)水分を補給すること

(2)の「水分を補給する」方法として、以下のことを心がけましょう。

 

F.喉が乾かなくても、定期的に水を少しずつ飲む。

G.あまりに冷たいジュースや水を沢山飲まず、常温の飲料水を選ぶ。

H.たくさんの汗をかいた場合は、少しの塩を加えるとよい。(血圧の関係で塩分制限を受けている人は注意)

 

以上に加え、

(3)温度・体温を監視する習慣を付ける。

(4)団体行動の時は、お互いに注意しあい、休もう、水を飲もう、等と声をかけあう。 

(5)天気予報に注意し、適切な服装や装備を持つ。 

 

これらを実行することで、熱中症予防に大きな効果をもたらします。

 

体調不良の状態では当然熱中症になりやすくなります。

栄養のある食べ物を適切にとる、睡眠を良くとる等は健康管理の基本として、ここでも必要になってきます。

 

言うまでもないことですが、赤ちゃんを駐車場の車に残したまま放置するなどということは禁物です。

車内の高温ですぐに脱水を起こしてしまいますから、絶対にいけません。

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熱中症の分類と診断方法とは?

熱中症はその症状を診て、

「Ⅰ度」

「Ⅱ度」

「Ⅲ度」

の3つの状態に分類できます。

 

「Ⅰ度」

これは軽症にあたり、具体的な症状は、

めまい

のぼせ

ぼーっとしてくる

大汗をかいている

あくびがよくでる

手足のしびれ

筋肉が痛くなる

筋肉がひきつったりけいれんする

というものです。

 

意識はまだしっかりしています。

 

「Ⅱ度」

これは中程度の症状にあたり、具体的な症状は、

強い頭痛

不快感、吐き気、嘔吐

強い疲れ、虚脱

熱による疲労

思考が朦朧としてくる

などがあります。

 

もし意識がはっきりしない場合は、後述の「Ⅲ度」と同じように危険です。

 

「Ⅲ度」

これは重症にあたり、具体的な症状は、

意識障害

身体がひきつる

身体が異常に熱くなっている

フラフラして歩けない、立てない

小脳の異常によるけいれん、発作

血液の凝固

肝臓腎臓の機能障害

というものです。

 

これは命に係わる大変危ない状態です。

 

家庭で出来る応急処置

まず、前述の「Ⅰ度」「Ⅱ度」「Ⅲ度」を再確認してください。

 

[Ⅰ度]

[Ⅰ度]の場合は、すぐに日陰や涼しい場所に移動します。

身体の表面を水で濡らして冷やし、あおいで体温をすみやかに下げます。

水やスポーツイオン飲料を補給しましょう。

保冷剤や氷があれば、腋の下や首筋、太ももの付け根などの大きい動脈の部分に(タオルで巻いて)当て、血液を冷やし、全身の体温を下げてあげましょう。

 

うちわや板などが無くてあおげない場合は、タオルや洋服、買い物袋などの端を手に持ち、グルグルと回転すると「プロペラ」のように強い風が発生しますので、熱中症の人をあおいであげることが出来ます。(自分でやるのは難しいでしょう)。

[Ⅰ度]であっても現場で体調が改善しない場合は、すみやかに119番に通報してください。

 

[Ⅱ度]

[Ⅱ度]の場合は、すぐに119番に通報し、救急車を呼びます。

救急隊員が到着するまで、上記Ⅰ度と同じく、涼しいところで休み、体温を下げ、水分と共に少しの塩分を取ります。

水があれば水を、あるいはスポーツドリンクでもかまいませんので飲んでください。

 

救急車が到着したら、救急隊員に引き渡し、病院で適切な体温管理と、十分な水分補給を受けます。

必要に応じて点滴を行います。

悪化すると意識不明になるので、熱中症の人を一人にしてはいけません。

休ませながら、症状の変化をよく観察していてください。

 

[Ⅲ度]

[Ⅲ度]は、たいへん危険な状態で、一刻も早く病院で集中治療をしなければ死亡してしまいます。

119番で救急車を呼び、すぐに入院して治療をしなくてはなりません。

到着までの現場の対応は上記[Ⅰ度]~[Ⅱ度]と同じです。

 

[Ⅱ度]か[Ⅲ度]かは、素人が判断するのは難しく、救急隊員や病院で医師が判断することになります。

ですので、家庭での判断、素人の判断としては、軽症の[Ⅰ度]であれば現場で対応ができますが、そうでなさそうならば即刻119番に連絡し、救急車を呼ぶことが最良です。

 

熱中症対策に効果のある食べ物・ドリンク4選

■梅干し

体に必要な、食塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウムを全部含んでいる梅干しは、熱中症対策に非常に有効です。

■スイカ

スイカは水分が90%以上と非常に豊富です。

また、糖分やカリウム・カルシウム・マグネシウム等のミネラルも含まれているのも効果が期待できるポイントです。

■牛乳

運動後に牛乳を飲むと、血液量の増加も見込め、暑さに強い身体を作ることができます。

■スポーツドリンク

特にポカリスエットはオススメです。

ポカリスエットは、ナトリウム濃度が他の飲料水と比較して一番高く、標準濃度に近いので熱中症対策に適しています。

注意としては、ビールなどのアルコール類は熱中症対策になりませんのでお気を付けください。

 

まとめ

熱中症は、毎年新聞やニュースなどでも注意を呼びかけている症状です。

時には命を落としてしまうケースもあるので、特に小さい子供やお年寄りの方などは注意が必要です。

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