日本脳炎の原因や症状は?予防接種の時期と間隔は?

gatag-00003379 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスが原因で起こるウイルス感染症です。

コガタアカイエカによって媒介されます。

日本脳炎は極東から東南アジア・南アジアに広く分布しています。

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日本における日本脳炎の発生は、温帯の西日本が圧倒的に
多くみられました。

現在では、ワクチン接種が定期的におこなわれているため、
患者数は年間10名以下に留まっています。
(※感染者のほとんどがワクチン未接種の高齢者です。)

 

日本脳炎ウイルスをもった蚊は、毎年発生しています。

 

日本も地球温暖化によって、西日本だけでなく、日本中で
日本脳炎ウイルスに感染する可能性があります。

予防接種と蚊の対策を徹底化しましょう。

 

特に、水田地帯や養豚場の多い地域は、蚊の発生する夏から
秋にかけて、注意が必要です。

 

日本脳炎ウイルス

日本脳炎ウイルスは、フラビウイルス科に属するウイルスです。

日本のように温帯地方では、水田で発生するコガタアカイエカ
媒介します。

 

日本脳炎ウイルスは、インフルエンザウイルスのように、ヒトから
ヒトへと感染するのではありません。

 

ブタの体内で増殖し、血液中にいるウイルスを蚊が吸血して、
その蚊が人を刺したときに感染するのです。

日本脳炎ウイルスの潜伏期間は6~16日です。

 

日本脳炎の症状

日本脳炎ウイルスに感染しても大多数の人が
無症状(不顕性感染)で終わりますが、
100~1000人に1人の割合で脳炎を発症します。

 

発病すると、数日間、38~40℃の高熱がでます。

頭痛や嘔吐、嘔気、眩暈、食欲不振などの症状が現れます。

小児の場合は腹痛や下痢を伴うこともあります。

 

次いで、突如、脳炎の症状が現れます。

・筋肉の硬直

・痙攣

・光がまぶしい

・眼の動きが震える

・意識障害

・表情がなくなる

・運動麻痺

・不随意運動がみられる

・呼吸困難

 

日本脳炎の診断と検査

入院施設の整った病院で受診

日本脳炎ワクチン未接種者(または不完全接種者)が、夏季に
脳炎を発症した場合、日本脳炎が疑われます。

 

子供の場合、熱性けいれんを起こすことがありますが、痙攣が
長く続く場合は、日本脳炎が疑われます。

そのようなときには、小児科で受診します。

 

日本脳炎の場合は、入院治療が必要ですから、小児科医の
在籍している病院での受診がお勧めです。

 

日本脳炎の検査と診断

脳脊髄液からウイルス遺伝子を検出する検査、血清検査、
脳脊髄液中の抗体測定検査などで診断します。

血清の抗体価を調べる赤血球凝集抑制試験、補体結合試験、
ELISA法、中和試験などがおこなわれます。

 

病初期に、日本脳炎ウイルス特異IgM抗体が
陽性であれば確定です。

急性期と回復期の血清で、抗体が4倍以上に上昇していれば、
感染は確実です。

 

剖検や鼻腔からの脳底穿刺をおこない、ウイルス分離、
ウイルス抗原の検出、RT-PCR法によるウイルスRNAの
検出により、確実な診断をおこないます。

脳波検査では、日本脳炎に感染していると、前頭部に
高振幅徐波がみられます。

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日本脳炎の治療

特異的な治療はありません。対症療法がおこなわれます。

日本脳炎が発症したときには、すでにウイルスが脳内に
感染しているため、脳細胞が破壊されています。

 

脳細胞は、一度破壊されると、二度と再生することはないため、
全治することは大変難しい疾患です。

 

日本脳炎の薬

ウイルスを抑制する薬はありません。

 

痙攣がある場合には抗痙攣薬、

脳浮腫の場合は、腫れを抑制する薬

が処方されます。

 

日本脳炎の後遺症

死亡率は20~40%で、幼少期の子どもや高齢者の感染は、
死亡の危険性が高いといわれています。

生存者の45~70%は、後遺症が残ります。

 

神経的な後遺症

日本脳炎に罹ると、多くの場合、神経的な後遺症が残ります。

・痙攣

・麻痺

・歩行障害

・手足の震え

・精神発達遅滞

・精神障害

など

 

日本脳炎の予防法

日本脳炎ウイルスに感染しないようにするには、蚊の対策と
予防接種が重要です。

 

蚊の対策

蚊取り線香や虫よけスプレーなどを利用して、蚊に
刺されないようにしましょう。

肌を露出しないことも虫よけに効果的です。

 

蚊の発生が多い水田地帯や養豚場の地域では、
特に注意が必要です。

日本脳炎ワクチンの安全性

現在使用されているワクチンは、新しく開発された

「細胞培養ワクチン」

です。

 

これは、ウイルスを処理して無毒化した不活化ワクチンです。

安全性が十分に確認されています。

 

ただし、副作用がまったくないわけではありません。

 

日本脳炎ワクチン接種法

0.5mlの皮下注射を4回接種します。

〇第1期

1~4週の間隔で2回接種します。

その1年後に3回目を接種して基礎免疫をつけます。

対象年齢は地域によって多少異なりますが、多くの場合、
3歳からの接種となっています。

 

〇第2期

9~12歳に1回接種します。

 

日本脳炎ワクチン接種後の副作用

・注射の部位が少し赤くなる

・注射の部位が腫れて痛みを伴う

・発熱

・注射の痛みが原因で、顔色が悪くなったり冷や汗が出る  

など

 

上記のような症状が現れることもあります。

注射を受けた後は、少しの間、様子をみてから帰宅しましょう。

 

まとめ

発熱性の疾患の場合、基本的には発熱だけで過度な心配は
いりません。

しかし、痙攣が10分以上継続していたり、痙攣がおさまっても
呼吸が不規則で顔色が悪い場合は、至急病院の診察を受けるように
しましょう。

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