子供だけ?大人もかかる?麻疹の症状と予防接種の副作用は?

f174410954306c80c55ea455978dd846_s 麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによるウイルス感染症です.

「子供の感染症」と簡単に考えがちですが、感染力が非常に強く、重症化しやすい疾病です。

しかし、2015年3月27日に世界保健機関(WHO)は、日本が麻疹について、土着株が存在しない「排除状態」にあると認定しています。

そのため、今後は輸入感染例による流行を防いでいくための対策を継続していくことになります。

今回は、この麻疹(はしか)について、予防接種や病院での診断などの情報をご紹介します。

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麻疹はどんな病気?症状は?

麻疹は年齢別にみると、好発年齢は1歳代、次いで感染率が高いのは、生後6~11か月の乳児、2歳児という順です。

小児期に感染しやすい感染症ですが、近年では10~20歳代の発症が増えてきています。

年長者ほど麻疹にかかると重症になり、入院を要することが多くなります。

 

症状としては、10~12日の潜伏期間を経たのち、突然38℃以上の高熱が出ます。

咳や鼻水などの症状を伴いながら、発熱が2~3日続きます。

 

この期間が最も感染力の強い時期です。

 

その後、一時的に熱が下がりますが、再び38℃以上の高熱とともに発疹が出始めます。

 

発疹は、顔面や胸、お腹、手足と全身に広がり、口の中にはコブリック斑(白い粘膜疹)とよばれる麻疹特有の白いブツブツが現れます。

高熱や発疹、激しい咳、鼻水などの症状が3~4日続きます。

 

発症してから10日前後でやっと熱が下がりだし、発疹は茶色に色素沈着を残し、回復に向かいます。

 

麻疹は重症になると、肺炎中耳炎熱性けいれんなどを合併することが多く、入院率は40%を示しています。

 

肺炎や脳炎で死亡することもあります。

 

ときには、麻疹に感染してから数年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)が発病することもあります。

SSPEについては、現在のところ根本的な治療法がありません。

麻疹の原因は?

麻疹の原因は麻疹ウイルスです。

「パラミクソウイルス科モルビリウイルス属」に属したウイルスで、リンパ組織に感染していくため、「免疫抑制」という症状にもたらされます。

極めて感染力が強く、重症化すると死亡することもあります。

 

一度感染すると抗体ができるため、再び感染することはほとんどありません。

麻疹のかかりやすい時期は?

麻疹は、毎年、春から初夏にかけて猛威を振るいます。

また、性別や地域を問わず流行します。

麻疹の予防方法は?

麻疹は大変重症化しやすい感染症なので、予防接種を受けることが最大の予防法です。

ワクチンを接種すると発症そのものを予防することができます。

 

日本ではMR(麻疹・風疹混合)ワクチンが用いられ、接種時期は1歳を迎える頃と小学校入学前の1年間を対象にした2回接種の方法で行われています。

 

ただし、麻疹ワクチンには、下記のような副反応があります。

 

【発熱や発疹】 

このワクチンは生ワクチンですから、実際に体のなかでウイルスが増えるため、接種後5日目~2週間に約20%の人に37.5°C以上,数%に38.5°C以上の発熱が見られます。

発熱に伴って10~20%に軽い発疹が認められます。

発熱は1~2日、発疹は2~3日で治ります。

【けいれん】
発熱に伴って熱性けいれんを起こすこともあります(200~300人に1人)。

また、極めてまれ(100万人に1人以下)に脳炎の発生も報告されています。

【急なアレルギー反応】
まれにワクチン添加物により、接種直後(30分以内)に接種部位の発赤腫脹、じんましん、クインケ浮腫、呼吸困難、アナフィラキシーショックなどの急なアレルギー症状が出る場合があります。

【発疹・発赤】
同じくワクチン自体のアレルギー反応として、接種後1日~1日半以内に全身、手足等の一部に発疹・発赤を生じることがあります。

【鼻出血・紫斑】
接種後数日から3週間ごろに、まれに(100万人あたり1人程度)急性血小板減少性紫斑病があらわれ出血しやすくなることがあります。

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家庭で出来る診断方法は?

感染初期は風邪の症状なのか、麻疹なのか区別がつきにくいですが、麻疹の場合、時間の経過とともに麻疹特有のコブリック斑が現れます。

口の中を要注意して観察しましょう。

家庭で出来る治療方法は?

【温度と湿度】
麻疹に感染すると高熱が続きます。

ですので、部屋は20℃~25℃くらいに冷やし、時折換気しましょう。

ひどい咳がでるときには、加湿しましょう。

【食事について】
脱水症を避けるために、水分補給を十分におこないます。

食欲がないときは、お粥やアイスクリームなど、やわらかくて口当たりのよいものを選んでください。

【入浴について】
高熱が続いているときは避け、熱が下がれば入浴も可能です。

麻疹の潜伏期間は?

麻疹ウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染です。

潜伏期間の終わり頃からウイルスを排出し始め、カタル期は最も感染力が強く、二次感染を引き起こします。

 

その後、感染力は徐々に弱まります。

〇潜伏期間は感染後10日前後

〇カタル期(咳や鼻水など初期症状)は3日前後

〇発疹期は3~5日

病院での診断とお薬

感染者が小児なら小児科、成人の場合は内科や皮膚科で治療を受けます。

【診断法】
麻疹は口腔内にコブリック斑ができるので、この特徴的な臨床症状で診断されることがほとんどですが、最近では、ウイルス学的な検査診断もおこなわれています。

この検査は急性期に採血をし、麻疹に特異的なIgM抗体を証明することによって診断が下されます。

また、急性期の血液や尿から麻疹ウイルスを分離したり、麻疹ウイルスの遺伝子を検出する方法でも診断が可能です。

【対症療法】
麻疹が発症してしまうと、麻疹ウイルスを撃退する特効薬がないため、咳止めや解熱剤などの対症療法が主な治療となります。

【二次感染予防処置】
麻疹ワクチンを接種していない、または麻疹に感染したことがない人が、麻疹に感染している人と接触したことが判明した場合、麻疹含有ワクチンを接種したり、γグロブリン製剤の注射をうつと、感染を防ぐことができます。

 

これらの製剤には、麻疹の発症を抑えたり、発症しても軽度でおちつく効果があります。

 

画期的な感染予防法ですが、感染者との接触後、ワクチンは2日以内、注射は5日以内にうたなければ効果がないので、間に合わないことが多々あります。

麻疹の出席停止期間は?

麻疹は、解熱後、3日を経過するまで、出席停止期間となります。

麻疹は発疹だけでなく、高熱や咳などが伴うため、相当体力が消耗していますから、解熱しても、数日は身体を休めて、健康状態が良好にしてから、物事をはじめましょう。

まとめ

麻疹は、感染力が非常に強く、空港のロビーですれ違っただけでもうつったという例も報告されています。

また、発症した場合は直接効果のある薬はありませんので注意しましょう。

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