妊婦が溶連菌感染症に感染!熱や発疹は?症状と予防は?

main 溶連菌感染症といえば、5歳から15歳くらいの子どもに
多くみられるA群溶連菌感染症(A群β溶血性連鎖球菌感染症)
よく知られています。

毎年冬場に流行している感染症です。

 

溶連菌感染症の約90%は、A群β溶血性連鎖球菌が原因であると
いわれています。

 

しかし、溶連菌には実はA群B群があり、この二つの
症状は全く異なります。

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人のからだに常在する溶連菌がある!

溶連菌には、様々な種類が存在します。

その中に、B群溶連菌(B群溶血性連鎖球菌)という
菌があります。

 

B群溶連菌は、A群溶連菌とは全くの別物で、人の身体に
常在している菌です。

女性の場合、膣や肛門の周囲に多く存在しています。

 

A群溶連菌とB群溶連菌の症状の違いは?

A群溶連菌とB群溶連菌の特性は全く異なります。

A群溶連菌は飛沫感染や接触感染で感染を拡大していきますが、
B群溶連菌は、性行為による感染であると考えられています。

 
A群溶連菌に感染したとき
A群溶連菌に感染すると、喉の痛み発熱頭痛嘔吐など
風邪によく似た症状とともに、赤い粒状の発疹(イチゴ舌)
現れます。

特に子供の場合、高い熱が続きます。

 

扁桃腺辺りにも白い粒状の発疹ができて、唾を飲み込むことも
困難なほど、喉に痛みを生じます。

 

症状が一番激しく現れやすいのは、初感染のときです。

繰り返し感染することで免疫力がつき、症状も軽くなっていきます。

 

大人の場合、自然治癒したり、軽症ですむことが多いですが、
一旦重症化してしまうと、リウマチ熱腎炎などの合併症を
引き起こす危険性があります。

 
B群溶連菌に感染したとき
B群溶連菌に感染すると、菌はからだの中で常在します。

常在したからといって、症状がでるわけでなく(無症状)、
からだに悪影響を及ぼうこともありません。

 

しかし、妊婦さんには注意が必要な菌の一つです。

 

妊婦さんはB群溶連菌に注意!

B群連鎖球菌は、母体や胎児に影響を及ぼすことはありませんが、
分娩時は危険を伴います。

赤ちゃんが産道を通るときに感染(産道感染)することが多く、
新生児が感染してしまうと、命に関わるような重篤な状態に
陥ることがあります。

 

まずはGBS検査で溶連菌の有無を確認

妊婦さんの10~20%は、B群連鎖球菌をもっていると
いわれています。

B群連鎖球菌検査で陽性になっても、決して珍しいことでは
ありません。

 

産婦人科では、「GBS検査(おりもの検査)」
おこなわれています。

 

GBS検査によって、膣内の溶連菌の有無を確認することが
できます。

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B群溶連菌の治療法

GBS検査で陽性になった場合は、新生児の感染を防ぐために、
抗生剤の点滴や内服薬の服用をおこない、経過観察します。

 

陣痛が始まると、ペニシリンなどの抗菌薬の点滴を、分娩が
終わるまで行い続けて、赤ちゃんへの感染を防ぎます。

しっかりと治療を受けていれば、産道感染の心配も
ほとんどありません。

 

産道感染した赤ちゃんのリスク

溶連菌が検出された赤ちゃんは、100人に1人程度の割合で
敗血症や多臓器不全など重症感染症を発症するといわれています。

 

B群溶連菌感染症には、

「早発型」



「遅発型」

があります。

 

早発型は、生後7日までに発症します。

特に生まれて24時間以内に発症すると、非常に危険性が
高いです。

 

遅発型は、生まれて7日以降から数週間の間に発症します。

危険性の確率は、早発型ほど高くありません。

 

感染した新生児の症状は?

「元気がない」

「ミルクを飲まなかったり、飲みが非常に弱い」

「呼吸が安定しない」

などの症状が現れたかと思うと、突然に肺炎や髄膜炎、
敗血症などに進行します。

 

重症化した場合は、25~50%の確率で、赤ちゃんの命が
奪われてしまいます。

救命できても、神経系の後遺症が残ってしまうことがあります。

 

また、赤ちゃんに感染が認められた場合、数週間の間は
十分な注意が必要です。

 

治療が遅れてしまうと、症状が進行し、赤ちゃんが危険に
さらされてしまいます。

元気がないなど、少しでも症状が現れたら、早急に医療機関で
受診することが必須です。

医療機関では、抗生物質などによる治療が施されます。

 

まとめ

妊娠時に、B群溶連菌に感染していることが判明しても、
神経質にならず、産婦人科の医師の指示に従って、赤ちゃんに
感染しないようにすることが大切です。

溶連菌のことばかりを気にしてストレスを溜めると、母体の
免疫力が低下し、他の感染症に罹ってしまったり、つわりが
ひどくなってしまったり・・・とかえって胎児に影響を
与えることになってしまいます。

 

考え込むより、お腹にいる赤ちゃんを守ってあげることが
大切です。

妊娠中には、ゆっくりとした気持ちで過ごしましょう。

 

様々な感染症が流行っているときには手洗いを励行し、
マスクを着用するなど、感染防止につとめてください。

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