大人から子供まで幅広く感染するマイコプラズマ肺炎!その症状は?

2566b6db20dd07449928328e756ccbca_s 風邪によく似た症状のマイコプラズマ肺炎

秋から冬にかけてピークを迎え、しつこい咳が続くのが特徴です。

 

マイコプラズマ肺炎は感染力が非常に強いので注意が必要です。

 

今回は、このマイコプラズマ肺炎について、症状や治療、予防方法などをご紹介します。

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マイコプラズマ肺炎はどんな病気?

マイコプラズマ肺炎は、主に気道に感染し、しつこい咳と熱が特徴の疾病です。

1984年と1988年のオリンピックが開催された時期にマイコプラズマ肺炎が大流行したため、「オリンピック熱」又は「オリンピック病」とも呼ばれています。

その後大流行はなく、家庭や学校など小集団の環境で流行するようになりました。

 

乳幼児が感染した場合は、軽い風邪程度で治癒することが多いですが、学童期や大人が感染した場合は肺炎になります。

最も感染しやすい年齢は?

幼児から成人まで幅広い年齢層でかかり、幼児期、学童期、青年期が中心です。

特に8~9歳に最も多くみられます。

マイコプラズマ肺炎の症状は

2~3週間の潜伏期間を経た後、38℃以上の高熱や乾性の咳が出ます。

倦怠感や頭痛などが伴い、3~4日続きます。

 

その後、熱は下がりだしますが、咳が徐々にひどくなると同時に、痰が絡みだします。

血痰が出ることもあります。

 

特に夜間には激しい咳にみまわれます。

咳は3~4週間続きます。

 

人によっては、(普通の)肺炎や気管支炎を併発する人も少なくありません。

 

また、気管支喘息を患っている人がマイコプラズマ肺炎にかかると咳が喘息を誘発し、喘息発作を引き起こしてしまいます。

喘息特有のゼイゼイ、ヒューヒューといった呼吸になります。

マイコプラズマ肺炎で起こる合併症は?

マイコプラズマ肺炎のもう一つの特徴は、合併症を起こす可能性が高いことです。

感染した人の4分の1に症状がみられます。

ときには、気管支が塞がれて末梢の肺に空気が入らなくなり、肺が潰れてしまう「無気肺」になることもあります。

〇神経異常・・・無菌性髄膜炎、脳炎、ギラン・バレー症候群など

〇慢性炎症性疾患・・・喘息・リウマチ性疾患、膠原病などを含む慢性炎症性疾患

〇その他・・・皮膚炎、腎炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、嘔吐、下痢、筋肉痛、関節痛、中耳炎、鼓膜炎、副鼻腔炎、発疹など

マイコプラズマ肺炎の原因は?

マイコプラズマ肺炎の原因は「マイコプラズマ」という微生物です。

マイコプラズマは、ウイルスより大きく、細菌より小さい病原体で、ウイルスにも細菌にもない性質をもっている微生物です。

ウイルスとは異なり、細胞外でも増殖することができ、細菌とは異なり、細胞壁がありません。

そのため、ペニシリンやセフェムなど多くの抗生物質はマイコプラズマに効果がみられません。

感染しやすい時期は?

秋から冬、早春にかけて流行します。

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マイコプラズマ肺炎が流行しているときの予防法

マイコプラズマ肺炎は、有効なワクチンがなく、感染しても終生免疫がつかないので、繰り返し感染します。

 

マイコプラズマ肺炎が流行っているときには、「予防」が必須条件です。

 

予防法としては、

〇出来るだけ人混み避けましょう。外出しなければいけないときはマスクを着用します。

〇うがいや手洗いを念入りにおこないます。

〇十分な睡眠をとります。

〇バランスのよい食事で、しっかりと栄養をとります。

などがあります。

家庭でできる診断方法

しつこい咳と、頑固な発熱が特徴ですので、速やかに医師の診察を受けましょう。

家庭でできる治療方法

感染症では、

〇部屋の湿度を高めに設定して、咳を和らげます。

〇水分補給を心がけます。

〇食事は、1回の分量を少なくし、こまめに摂るようにします。

〇食欲がないときには、お粥や口当たりのよいものを食べます。

〇感染者または感染者と同居している家族は禁煙です。

〇部屋の換気に心がけます。

などの対応が効果的です。

マイコプラズマの潜伏期間は?

原因となるマイコプラズマの潜伏期間は2週間から3、4週間です。

マイコプラズマ肺炎の感染経路は、痰や唾液、咳でうつる飛沫感染と、感染したものを直接触れてしまうためにおこる接触感染です。

どちらかといえば、接触感染による二次感染の方が多いといわれています。

マイコプラズマ肺炎の感染力は、あまり強いものではありませんが、長い潜伏期間に感染者は自覚なしに登校するため、学校や幼稚園など小集団の中での感染者が増えてしまうのです。

病院での診断とお薬

内科、呼吸器科のある病院での受診がお勧めです。

マイコプラズマ肺炎は、外来治療が可能な疾病です。

脱水症状があるときや激しい咳によって食事が摂れなかったり眠れないとき、重篤な合併症が発症したときには入院が必要となります。

マイコプラズマ肺炎は普通の肺炎とは違って、気管支や肺胞の外側にある間質という組織に炎症を起こします。

そのため、聴診器をあてても、ゼロゼロという呼吸音が聞こえません。

マイコプラズマ肺炎を疑ったときには、検査が必要になります。

診断法

〇胸部のレントゲンと血液検査をおこないます。
レントゲンだけではマイコプラズマ肺炎だと特定しにくいため、血液を採取し、マイコプラズマ肺炎の抗体を測定して診断します。

〇痰を培養して検査する方法もありますが、結果が出るまで、1週間程度かかります。

〇最も正確な検査はLAMP法です。咽頭スワブで、マイコプラズマに特徴的なDNAを検出する遺伝子検査で診断します。

〇マイコプラズマ抗原を調べるプライムチェックという検査をします。これも咽頭スワブで調べます。
※咽頭スワブは、咽頭の部分を拭うなけなので、痛みもなく瞬間で検査が終わります。

投薬

マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系の抗生物質が有効です。

しかし、この最近、この薬の効きにくいマイコプラズマ肺炎が増えてきました。

マクロライド系の抗生物質が効かない場合は、テトラサイクリン系の抗生物質ニューキノロン系の抗菌薬が用いられます。

症状が芳しくないときは、点滴をおこなうこともあります。

また、呼吸不全など発症している場合は、抗菌薬とともに、副腎皮質ステロイド薬が併用されます。

マイコプラズマ肺炎の出席停止期間は?いつから登校できる?

マイコプラズマ肺炎は第3種の感染症に分類されます。

医師が感染の危険性がないと判断するまで出席停止です。

目安としては、抗生剤治療後、3日ほど経過し症状が改善されているとOKです。

たいていの場合、解熱してから1日~2日経過すれば、登園・登校が可能になります。

まとめ

以前は外来治療でほとんど治っていたマイコプラズマ肺炎ですが、近年では薬の効きにくいものも出てきています。

外見ではわかりずらい病気ですので、体調管理に気を付け、十分に注意していきましょう。

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