夏に子供がかかりやすい病気とは?感染しないための予防と対処法

夏に子供がかかりやすい病気ってなに?感染しないためにはなにをしたらいいの?



夏になると、様々な感染症が現れます。

暑い季節は、冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎてからだに冷えが生じ、免疫力が低下してしまうことが多々あります。

そのため、まずは食生活を見直し、暑さに負けないからだづくりをすることが大切ですね。


そして、まずはやっぱり「どんな病気があるのか?」「予防法や対処法は?」といった基礎知識を身につけておくのが一番大切!

今回は、夏に子どもが感染しやすい病気と、それぞれの対処法や予防法についてご紹介いたします。

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【夏の感染症①】手足口病



手足口病は、口の粘膜や手足に発疹が現れるウイルス性感染症です。

5月頃から発生し、9月頃まで流行します。

主に、5歳以下の子ども、中でも3歳以下の乳幼児に多くみられます。

手足口病の原因や感染経路は?

手足口病は、コクサッキーウイルスA6A16エンテロウイルス71など腸管系のウイルスが原因で発症します。

飛沫感染や接触感染、糞口感染で人から人へと感染します。

保育園や幼稚園では子供たちの濃厚な接触が多いため、集団感染してしまうことも多々みられます。

手足口病の初期症状は?

感染後、突然にして、口腔に粘膜疹が現れると同時に喉が赤くなります。

その中で約半数の子どもには発熱がみられますが、たいした高熱ではなく、3日以内には解熱します。

口腔の粘膜疹に少し遅れて、手のひらや足裏、膝、臀部にも水疱性の発疹が現れます。

発疹は1週間前後で消失します。

手足口病の対処法は?

発熱や口中の痛みがひどいときには、医療機関で受診します。

医療機関では、対症療法(症状にあった治療)がおこなわれます。

家庭では、喉に刺激性のある食べ物は避け、脱水症状に陥らないよう水分補給につとめます。


ただ、非常に稀なことですが、髄膜炎脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。

おしっこの量が少なかったり、嘔吐や頭痛、高熱が続いたりする場合は、早急に医療機関で適切な治療を受けましょう。

完治するまでは、しっかりと経過を観察しておくことが重要です。

手足口病の予防法は?

手足口病を予防するワクチンはありません。

乳幼児には難しいことですが、手足口病予防には「石鹸と流水でしっかりと手を洗う」ことが基本です。

タオルなどの共有は避け、排泄物はビニール袋で密封して処分します。


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【夏の感染症②】プール熱(咽頭結膜熱)



プール熱(咽頭結膜熱)は、プールの水を介して感染することが多い急性ウイルス感染症です。

6月頃から発生し始め、7~8月に大流行し、10月頃になるとようやく鎮まります。

主として、幼児から学童に多くみられます。

プール熱(咽頭結膜熱)の原因や感染経路は?

プール熱の原因となる病原体は、アデノウイルスです。

感染者の咳やくしゃみの飛沫によって感染(飛沫感染)したり、タオルの共有など接触することで感染(接触感染)します。

プール熱(咽頭結膜熱)の初期症状は?

感染すると、潜伏期間を経た後、突然にして高熱が出ます。

熱は特徴的で、午後から夕刻にかけて上昇します。

同時に、喉に炎症を起こし痛み(咽頭炎)を生じます。


また、結膜炎による目の痒みや痛み、目やに、結膜の充血を伴うこともあります。

乳幼児の場合は、下痢や嘔吐など消化器系の症状が強く現れることが多いようです。


このように、「発熱」「咽頭痛(咽頭発赤)」「結膜炎」プール熱の三大症状です。

しかし、三大症状のすべてが発症するのは、感染者の30%程度といわれています。

プール熱(咽頭結膜熱)の対処法は?

医療機関で受診した場合は、対症療法が行われます。

子どもの場合、一般的には小児科で受診しますが、目の症状が強い場合には眼科でもOKです。

プール熱に効果のある抗生剤はありませんが、たいていの場合は1週間前後で治癒します。

家庭においては、水分補給を心がけ、脱水症状を引き起こさないようにすることが肝要です。

プール熱(咽頭結膜熱)の予防法は?

プールから上がった後、シャワーでしっかりとからだを洗い流します。

目も忘れずに洗い、うがいもおこないましょう。

タオルなどの共有はNGです。

家族が感染している場合は、こまめに手を洗い、うがいを励行します。

感染者のオムツなど汚物を処理した後は、しっかりと手を洗うだけでなく、手指の消毒もおこないましょう。

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【夏の感染症③】ヘルパンギーナ



ヘルパンギーナは、6月から8月に最も流行する「夏風邪」のひとつです。

4歳くらいまでの幼児や小児に好発しますが、中でも1歳前後の幼児期の感染が目立ちます。

ヘルパンギーナの原因や感染経路は?

ヘルパンギーナの原因となる病原体の大半は、コクサッキーA型ウイルスです。

飛沫感染や接触感染で、人から人へと感染します。

ヘルパンギーナの初期症状は?

突然にして40度近い高熱が出ます。

発熱時に「熱性けいれん」を引き起こすこともあります。

軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)の周囲の粘膜に小水疱や潰瘍ができて炎症を起こします。

食欲不振や腹痛、頭痛、倦怠感が伴うこともあります。

ヘルパンギーナの対処法は?

医療機関では、熱を下げるための解熱剤投与や点滴による水分補給など対症療法がおこなわれます。

家庭では安静にし、必ず保温をおこないます。

喉に炎症があるため、消化のよい食事を選び、脱水症状に陥らないように水分補給に心がけましょう。


ただ、ヘルパンギーナが原因で髄膜炎や心筋炎を併発してしまうことがあるので、経過を十分に観察することが肝要です。

熱が長く続く場合には合併症が疑われるので、早急に受診することをお勧めします。

ヘルパンギーナの予防法は?

手洗いやうがいを励行し、外出するときにはマスクを着用します。

家族が感染した場合は、手洗いやうがい、マスクだけでなく、おもちゃなど兄弟で共有するものは、消毒しましょう。

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【夏の感染症④】流行性角結膜炎(はやり目)



流行性角結膜炎は、一般的に「はやり目」と呼ばれているウイルス感染で起こる結膜炎です。

ウイルス性結膜炎には、アデノウイルスとエンテロウイルスの2種類の原因菌がありますが、そのうちのアデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。

アデノウイルスは、感染力が非常に強いことが特徴です。

流行性角結膜炎(はやり目)の原因や感染経路は?

流行性角結膜炎の原因となる病原体は、アデノウイルス8型です。

このウイルスは、強い感染力をもっています。

感染者が使用したタオルなどを介して感染したり、感染者が触った物に触れた手で目を擦ると感染してしまいます。

流行性角結膜炎(はやり目)の初期症状は?

感染すると、突然にして発症します。

目に異物が入ったような異物感が感じられ、涙目になり、白目が急激に充血します。

瞼が腫れたり、大量の目やにや眼痛がみられます。


乳幼児や高齢者は、瞼の裏に白い膜(偽膜)ができることがあります。

多くは片目だけに起こりますが、遅れてもう片方の目にも症状が現れることがあります。

流行性角結膜炎(はやり目)の対処法は?

アデノウイルス8型に適応した薬剤はありません。

医療機関では、抗炎症剤や抗生剤の点眼薬が処方されるなど、対症療法が行われます。

点眼しても症状がすぐに改善されるわけではなく、回復するまでには2週間以上かかります。

流行性角結膜炎(はやり目)の予防法は?

充分な手洗いが基本です。

家族が感染した場合は、タオルやシーツ、枕など、目やにや涙が付着する可能性がある物の共有を避けましょう。

子どもに点眼するときなど、感染者の目に触れたときには、すぐに石鹸で手を洗い流します。

感染者が入浴した後は、バスタブのお湯を流し、きれいに掃除しましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

今回は、夏に注意が必要な感染症についてまとめてみました。


保育園や幼稚園など集団行動が多い場所では、なかなか感染予防することが困難です。

「手をしっかりと洗いましょう」といっても、理解できない月齢であったり、衛生面が不十分な年齢だと、どうしても感染しやすいですね。


しかし、気を付けなければならないのは、ウイルス感染症だけではありません。

暑い季節は、「熱中症」の危険性が非常に高くなりますから、元気な子どもでも水分補給は必須です。



ぐったりとして元気がない、筋肉が突っ張る、嘔吐などがみられたときには、熱中症かもしれません。

そのようなときには、すぐに医療機関で適切な治療を受けましょう。


最後までありがとうございました。

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