マイコプラズマ肺炎の治療薬はクラリス?抗生物質の効果と副作用は?

images マイコプラズマ感染症(肺炎)は、マイコプラズマという細菌が
原因で発症します。

 

かつては、4年に一度の周期で大流行を繰り返していたので、

「オリンピック病」

と呼ばれていました。

 

しかし、ここ数年では、散発的な流行がみられるようになり、
発生数も毎年増加しています。

 

マイコプラズマの感染経路は、飛沫感染で、
好発年齢は、5~12歳です。

マイコプラズマに感染すると、2~3週間の潜伏期間を経た後、

「発熱」

「頭痛」

「全身倦怠感」

など、風邪とよく似た症状が現れます。

 

発熱などの症状が現れてから2~3日すると、乾性の咳が
発現します。

咳は3~4週間にわたって続きます。

乾いた咳から徐々に湿性の咳に変化していくことが多いです。

 

マイコプラズマ感染症は、通常、自然治癒する疾患ですから、
特別な治療が必要なわけではありません。

しかし、感染した人の5%前後は「肺炎」を発症するため、
そのような場合には、治療が必要となります。

 

マイコプラズマの治療には、

マクロライド系

テトラサイクリン系

ケトライド系

ニューキノロン系

などの抗菌薬が用いられます。

 

というのは、マイコプラズマという細菌は、一般的な細菌の
構造とは違い、細胞壁をもっていないため、抗菌薬として有名な

ペニシリン系

セフェム系

などの薬では、全く効果がないのです。

 

中でも、マイコプラズマ感染症(肺炎)の治療薬として
第一に選択されることが多いのは

「マクロライド系」

の抗菌薬です。

 

マクロライド系抗菌薬には、

クラリスロマイシン(商品名:クラリス)

アジスロマイシン(商品名:ジスロマック)

などが代表的です。

 

あまり聞きなれない抗菌薬で、不安に感じる人も
少なくありません。

 

今回は、マクロライド系抗菌薬の「クラリス」について効果や
副作用についてご紹介いたします。

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「クラリス」とはどのような薬?

クラリスは、従来のエリスロマイシンが改良されたお薬です。

 

細菌のタンパク質合成を阻害し、増殖を抑制する作用を
もっています。

呼吸器などの感染症に効果的な抗菌薬です。

 

特に、

マイコプラズマ菌

クラミジア菌

レジオネラ菌

などに対する効果は優れています。

 

肺炎球菌やインフルエンザ菌には、ペニシリン系やセフェム系
のほうが有効ですが、ペニシリン系にアレルギーをもつ人には、
代替薬として用いられることもあります。

 

クラリスは、体内への吸収がよく、症状や年齢によって用量が
異なりますが、通常1日2回の服用で、十分な効果を発揮します。

たいていの場合、3~4日服用すれば、症状が回復します。

 

また、アレルギーを起こす危険性が少ないことも特徴です。

 

しかし、薬の飲み合わせには注意が必要です。

ベルソムラ(睡眠導入剤)

オーラップ(統合失調症の治療薬)

クリアミンやジヒデルゴット(頭痛薬)

その他C型慢性肝炎治療薬や肺高血圧症治療薬など、副作用を
増強するような薬を併用すると危険です。

 

別の薬を服用している人は、前もって医師に
伝えておくことが重要です。

 

クラリスの副作用は?

クラリスは、抗菌剤の中では副作用が少ないといわれています。

しかし、ときには、重い副作用を引き起こすこともあります。

 

何らかの症状が現れた場合は、速やかに医師に相談しましょう。

 

軽い副作用としは、嘔気や胃痛、下痢など胃腸の症状
挙げられます。

簡単にすむことが多いですが、症状が激しく続く場合には
受診が必要です。

 

重い副作用には、次のような症状が発現します。

〇アナフィラキシーショック

【症状】
蕁麻疹

顔や喉の腫脹

喘鳴

全身発赤

顔面蒼白

血圧低下

脈が弱い

手足の痺れ、

冷汗

意識が朦朧とする

など

 

〇肝障害

【症状】
全身倦怠感

嘔気

食欲不振

発熱

発疹

白目が黄色になる

など

 

〇腎障害

【症状】
乏尿

尿が出ない

尿が濁る

血尿

浮腫み

嘔気

全身倦怠感

発熱

発疹

腰痛や側腹部痛

など

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〇不整脈

【症状】
頻脈

徐脈

動悸

胸痛

倦怠感

めまい

失神

など

 

〇間質性肺炎

【症状】
乾性の咳

息切れ

息苦しい

発熱

など

 

〇大腸炎

【症状】
発熱

下痢

血液の混じった便

下血

激しい腹痛

など

 

〇血液の異常

【症状】
口内炎

喉の痛み

青あざなど皮下出血

鼻血

歯肉出血

など

 

〇皮膚疾患

【症状】
発疹

発赤



皮膚が剥ける

皮膚が熱っぽくなる

皮膚の痛み

唇や口内がただれる

など

 

〇横紋筋融解症

【症状】
筋肉痛

手足の痺れや痙攣

力が抜ける

歩行困難

など

 

まとめ

クラリスは妊婦さんにも処方されるほど安全性が高いと
いわれています。

しかし、服用するときは、必ず医師の指示に従って、
正しく飲みましょう。

 

いくら副作用が少ないといっても、全くないわけでは
ありません。

薬は正しい方法で飲まなければ、逆に悪い効果を引き起こす
事もありますので、十分に注意しましょう。

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