プール熱の症状、潜伏期間は?大人は目やにが出たら出席停止?

lgf01a201307091400 「咽頭結膜熱」はプール熱と呼ばれ、「ヘルパンギーナ」や「手足口病」と並び、“三大夏風邪”と呼ばれます。

せきやくしゃみ、ハンカチやタオルの共有も感染の原因になり、のどの痛みと目の充血、高熱の症状が出ます。

 

今回は、このプール熱について、診断方法や家庭で出来る治療方法などをご紹介します。

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咽頭結膜熱(プール熱)はどんな病気?

咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)は、アデノウイルスに感染したために起こる発熱やのどの痛み、目の結膜炎などを伴うウイルス性の感染症です。

小学生などの学童が夏場にプールで感染することが多いとみられ、そのために「子どもの夏かぜのひとつ」の「プール熱」と呼ばれることが一般的です。

 

ちなみに俗に言われる「子どもの三大夏かぜ」は、一般に手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱の3つを言います。

前者2つはエンテロウイルスによるもの、そしてこの項で紹介する咽頭結膜熱(プール熱)は、アデノウイルスによるものです。

 

ただし、「プール熱」とはいえ、必ずしもプールでのみ伝染するのではなく、感染者の使っているタオルや食器などから感染することもあれば、咳・くしゃみなどの飛沫感染でも広がります。

実際、「1歳」の乳児でも感染することが多く、これは学校活動のプールではなく、家族が持ち込んだウイルスに感染してしまったと見られます。

人により症状は様々ですが、軽い場合は微熱や目やに、喉の痛み、せきなどが出ます。

 

一般には子どもの目が真っ赤になる結膜炎扁桃腺炎を伴います。

嘔吐下痢も見られます。

まれに悪化した場合には肺炎になることがあります。

 

大人も子どもも、症状に大きな違いはありません。

ただ大人の手足口病などにも見られるように、大人が感染するとかなりの痛みを伴うことがあると言われています。

抵抗力が落ちている人やお年寄りなどは咽頭結膜熱(プール熱)にかかりやすい人として注意するべきです。

 

咽頭結膜熱(プール熱)の原因は?

主に、患者からの飛沫感染、患者との接触やタオル等の共用、また塩素濃度が低くなっている管理不十分なプールの水の中で感染が起こります。

温水プールの中では、当然アデノウイルスが存在する可能性もあります。

 

もちろん塩素の濃度をしっかりと管理しているプールでは問題は少ないのですが、塩素の状態がバランスを欠いている等、水の中の菌やウィルスが多くなっている場合に、様々な病原体に感染する可能性が高まります。

 

また、10年程前からは夏場だけではなく冬場でも感染例が見られるようになりました。

温水プールで水泳が楽しめるようになってきたからかもしれません。

 

このアデノウイルスは感染力が高く、しっかりと手を洗っていても、感染者の使ったタオルを共用するとうつされることも少なくありません。

 

一度感染すると免疫を獲得しますので、同じウイルスによるプール熱にはなりませんが、アデノウイルスの中にも様々なタイプがあるため、別のタイプのウイルスに感染すると再度発病することがあります。

 

プール熱の原因となる、アデノウイルスは、子供にかかりやすいと言うのは、子供はそもそも免疫を持っていないからで、大人になるまでこのウィルスに感染したことがない人は、子供と同じように免疫がありません。

ですので大人でも免疫がなければ、体調や抵抗力の低下している時などに感染することがあります。

 

咽頭結膜熱(プール熱)にかかりやすい時期・季節は?

気温が高くなる6月、そして水遊びの機会が増える7月から8月など、夏休みごろに大変多くなります。

9月を過ぎると減っていきます。

 

しかし、近年は冬場でも温水プールなどを使える機会があるためか、寒い時期にも感染例が見られます。

基本的には、アデノウイルスの増殖そのものに季節は関係ありません。

 

咽頭結膜熱(プール熱)の予防方法は?

咽頭結膜熱(プール熱)の症状が出ている人は勿論ですが、すでに治った人でも、喉から(咳・唾液など)からは1~2週間、大便からは1か月近くウイルスが検出されます。

無自覚のまま他人に感染させてしまう可能性があります。

 

ですから患者とタオルなどを共有しないこと、患者が触れたものはすぐに洗うようにこころがけましょう。

プール熱に感染した家族が出たら、まずやるべき事は洗面器具やタオルなど全て別にします。

洗濯物も分けて洗います。

 

そしてトイレは、患者の大便からアデノウイルスがたくさん出ますので、そのトイレを使う場合は良く手を洗い衛生に注意してください。

ゴーグル(水中メガネ)を使って泳ぎ、直接プールの水を眼に入れない方法が、プール熱予防効果があると言われます。

 

咽頭結膜熱(プール熱)の診断方法は?

以下の症状があるかを確認します。

(1)急な高熱の持続(数日)

(2)喉が腫れる

(3)目の結膜が真っ赤に腫れる、まぶしがる、眼球の痛み

(4)扁桃腺が腫れ、白い膿が出ている

 

咽頭結膜熱(プール熱)ではこれらの症状がすべて出るわけではなく、1つだけか、いくつかが同時に出ることがあり、感染の状況によって症状の出方が異なります。

結膜炎は片目だけに出ることも多いです。

 

この他、以下の症状も少ないながら出る可能性があります。

(5)咳

(6)腹痛、下痢

(7)肺炎(重症です)

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咽頭結膜熱(プール熱)の家庭で出来る治療方法は?

この病気に対する治療薬はなく、自然治癒を待ちます。

ただし、かなり強い喉の痛みや、痛みを伴う結膜炎がありますので、それぞれの症状を抑える薬を使います。

 

例えば発熱であれば解熱剤、喉が痛い場合はうがい薬や鎮痛剤などを用います。

プール熱の特徴の一つに、結膜炎になり目が真っ赤になることがあげられますが、この場合には眼科にかかり、適切な薬を出してもらうべきです。

 

高熱に対する基本的な対処と、喉が腫れている場合は食べやすい食物を与える対応が必要です。

飲み物は刺激の少ないもの、例えばぬるま湯、薄い麦茶などで、オレンジジュース等はしみるので避けましょう。

熱が続いて水分補給が足りないと脱水症状になりやすいので注意してください。

 

食べ物はのど越しが良く、熱すぎないものが食べやすいです。

ぬるめのうどんやヒンヤリしたそうめん、プリンなどです。

熱すぎない雑炊なども食べやすく、栄養が取れます。

 

柔らかくした材料でゼリー寄せにすると、幼児が喉の痛みがあっても食べられでしょう。

 

アデノウイルスは「細菌」ではありませんから、抗生物質を飲んでも効果がありません。

解熱剤は必要に応じて使うことが出来ます。

 

潜伏期間・感染期間は?

アデノウイルスの潜伏期間は約4~5日で、その後咽頭結膜熱(プール熱)の各症状が出てきますが、人によりその症状はさまざまです。

結膜炎についても、右だったり左だったり、まちまちです。

 

登園、登校、出社はいつから可能?

児童生徒の場合、学校保健安全法施行規則第18条によれば、第二種感染症である咽頭結膜熱(プール熱)の感染児童は、「症状が消退した後2日を経過するまで」出席停止となります。

 

例外は、「医師によって病状により感染のおそれがないと認められた場合」です。

 

大人の場合、病院で医師から出勤禁止を言い渡されない限りは出社禁止はありません。

そのため、「出勤する・しない」の判断は個人の判断にゆだねられますが、会社の同僚や通勤時などに感染しないように、最低でもマスクの着用、入念な手洗いは徹底すべきでしょう。

 

まとめ

プール熱と言われていても、実際はプール以外でも感染します。

また、子供の病気のイメージがありますが、大人でも感染する場合があります。

風邪だろうと油断せずに、早めにきちんと受診するように心がけましょう。

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