ジフテリアは百日咳、破傷風の混合ワクチンで予防接種!症状や原因は?

a1450d294167df7fa8a826b7e8cac3db_s ジフテリアは、ジフテリア菌の感染によって発症する感染症です。

 

かつては、世界中で猛威をふるう恐ろしい感染症で、日本でも年間8万人以上の人がジフテリアに感染し、そのうち1割程度の人が死亡していました。

1981年から予防接種が受けられるようになり、今では、感染者が数年に1人くらいの割合に激減しています。

以前の好発年齢は2~10歳の小児でした。

 

今回は、ジフテリアについて、症状や予防接種の種類などをご紹介します。

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ジフテリアの症状は?

ジフテリアは、ジフテリア菌が喉や鼻に侵入し、毒素を分泌します。

すると、血が混入した粘り気のある鼻水がでます。

 

また、喉に痛みが生じ、ケンケンと犬が吠えるような咳が出ます。

 

更に、激しい嘔吐や発熱を伴います。

その他、首がどんどんと腫れて、首の太さが倍増してしまうのがジフテリアの特徴です。

 

〇偽膜(ぎまく)性炎症

咽頭や喉頭、鼻腔にジフテリア菌が感染し増殖すると、粘り気のある「偽膜」とよばれる灰白色の膜を形成し、毒素を産生します。

眼や生殖器、腸管などすべての粘膜組織に感染し、偽膜を形成しますが、特に咽頭に多くみられます。

偽膜は分厚く剥がれにくい性質をもっており、剥がすとそこから出血を起こします。

喉頭部分の腫れや偽膜が大きくなると、気道が閉塞し窒息してしまうことがあります。

 

〇心筋炎

ジフテリア菌の分泌する毒素が心筋や神経に作用すると、重篤な状態を引き起こします。

心筋に作用すると、心筋炎を発症し、心不全を引き起こします。

 

感染初期に心筋炎を発症すると死亡率が高いといわれています。

心筋炎は予後不良で、「突然死」に警戒が最も必要です。

 

ジフテリアの症状が改善した後も、慎重に経過観察をしなければなりません。

 

〇呼吸障害

軟口蓋や横隔膜の麻痺、二次性肺炎などが発症すると呼吸障害が起こり、重篤な状態に陥ります。

 

〇眼球麻痺

眼球の麻痺が起こります。重症になると失明することもあります。

 

〇その他
手足の麻痺が起こります。

 

〇小児の症状
中耳炎や呼吸不全を発症することがあります。

 

〇重篤な症状
虚脱皮膚の蒼白、意識障害、頻脈、昏睡に陥り、1週間前後で多くは死亡にいたります。

 

ジフテリアの原因は?

ジフテリアは、ジフテリア菌が体内に侵入し、ジフテリア毒素を分泌することで、上気道の粘膜に感染する粘膜感染症です。

ジフテリア毒素は、細胞膜から細胞内に侵入し、タンパク質合成を阻害して細胞自体を破壊します。

 

ジフテリアのかかりやすい時期はいつ?

ジフテリアは、寒い時期に流行します。

しかし、ワクチンの普及により、今現在ではジフテリアは殆ど発生していません。

 

ジフテリアの感染予防はワクチン接種で!

ジフテリアには、

四種混合ワクチン

三種混合ワクチン

二種混合ワクチン

が非常に予防効果が優れています。

 

四種混合ワクチン

四種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ混合ワクチンです。

 

四種混合ワクチンは2012年11月より導入され、1期目は生後3か月から接種可能です。

3~8週間の間隔で3回受け、1年後に追加接種します。

2期目は11歳頃、二種混合ワクチンを1回接種します

 

三種混合ワクチン

三種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風です。

三種混合ワクチンは生後3か月から接種可能です。

1期は3~8週間の間隔で3回受け、1年から1年半後に追加接種します。

2期は11歳頃、二種混合ワクチンを1回接種します。

 

二種混合ワクチン

二種混合ワクチンはジフテリアと破傷風です。

二種混合ワクチンは、四種・三種混合ワクチンの効果を持続する目的で行われる予防接種です。

 

家庭でできる診断方法と治療方法は?

ジフテリアの典型的な症状には、のどの痛み、全身のだるさ、リンパ節の腫れを伴うことのある発熱、のどにできる灰色で粘り気のある偽膜などがあります

声枯れして、犬が吠えるような咳がでれば、迷わずすぐに医師の診察を受けましょう。

 

ジフテリアは一瞬で、重篤な症状をきたすこともあるため、勝手な判断や治療は禁物です。

 

ジフテリアの潜伏期間は?

潜伏期間は、1~10日間です。

たいていの場合は2~5日が潜伏期間です。

 

病院での診断とお薬は?

小児の場合は小児科、大人の場合は内科で受診します。

 

〇早期診断・早期治療
ジフテリアは早期診断・早期治療が必須なため、あらゆる症状から判断してジフテリアと推定した場合、すぐに治療を開始します。

 

〇ジフテリア菌の検査
感染者の喉の病変部位からジフテリア菌を分離し培養する検査がおこなわれます。

検査結果で、診断が確定しますが、この検査は大変時間を有します。

 

〇治療
「予防接種を受けること」が何にも優る治療だといわれています。

ジフテリアに感染してしまった場合は、ジフテリア菌の分泌する毒素を中和する必要性があるため、ジフテリア毒素に対して効果的な血清やジフテリア菌に有効な抗生剤で治療にあたります。

血清はウマ由来の血清が用いられます。抗生剤にはペニシリンやエリスロマイシンなどが使用されます。
※抗毒素は全国に数か所備蓄されているそうです。

 

ジフテリアの出席停止期間は?

ジフテリアは第1種感染症に認定されています。

 

〇感染者は完全治癒するまで出席停止

〇感染者または感染の疑いのある人と同居している場合、感染のおそれがないことを医師が認めるまで出席停止

〇ジフテリアが発生した地域に居住する人は、学校医の許可がおりるまで出席停止

〇ジフテリアが流行している国や地域を旅行した人は、学校医の許可がおりるまで出席停止

 

まとめ

ジフテリアは、かつては小児の死亡原因の上位にあった感染症ですが、現在先進国では予防接種の普及により、発症は稀になりました。

しかし、ジフテリア菌が世界から無くなったわけではないので、予防接種は適切に受けるようにしましょう。

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