てんかんの治療と検査!発作の薬と副作用は?一覧で紹介!

mainn てんかんは、脳の神経細胞(ニューロン)に突然激しい興奮が
生じることによって繰り返し発作が起こる「脳の慢性疾患」です。

100人に1人の割合で発症しています。

 

小児てんかんの場合は、成人する前に治癒することもありますが、
一般的には、継続治療が必要な疾患です。

 

てんかんを患っても、適切な治療を受けていれば、70~80%の
確率で発作をコントロールすることができるため、日常生活には
差し支えありません。

しかし、20~30%の人は「難治性てんかん」で、なかなか発作を
コントロールすることができません。

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てんかんの検査

てんかんの検査には、

脳波検査

脳の画像検査

脳核医学検査

血液検査

尿検査

などがおこなわれます。

 

脳波検査

てんかんの診断に最も必要とされる検査は「脳波検査」です。

脳波検査をおこなうと、脳が興奮しやすい素質の有無や、
発作の型を判定することができます。

 

睡眠時は、てんかんの波が出現しやすいため、睡眠時と
覚醒時の両方の脳波をとります。

 

画像検査

CT検査MRI検査によって、てんかんの原因となる脳の病気
(脳腫瘍や脳外傷など)の有無を確認します。

 

「症候性てんかん」の場合に、重要な手がかりとなります。

 

MRI検査は、CT検査に比べ、脳の構造が詳しく確認できるので、
「難治性てんかん」の場合には必須の検査法です。

検査は痛みを伴うこともなく、CT検査室やMRI検査室のベッドで
横たわっているだけです。

 

MRI検査の場合は30分程度の時間を有しますが、CT検査は
それより短時間で終わります。

 

脳核医学検査

PET/SPECT検査とは、脳の血流を測定したり、
脳の抑制性伝達物質受容体を調べる検査です。

 

SPECT検査は、血流量や代謝機能の詳しい情報が得られます。

脳血管障害や心疾患の診断にひじょうに有効な検査です。

 

PETは、SPECTよりも更に詳しく正確な情報が得られます。

また、脳疾患の病態や小さな腫瘍まで解明することができます。

 

てんかんは、脳の血流が低下している部分が病巣であると
考えられています。

検査をおこなうことで、虚血領域を確認することができ、
病巣の部位を特定することができます。

 

また、てんかんの場合、抑制性伝達物質受容体が
減少しているため、受容体の検査も必須です。

 

これらの検査は、RI(放射性同位元素)を静脈から注入し、
からだを回転させながらシンチカメラで撮影します。

脳の撮影は30分程度で終わりますが、全身撮影の場合は、
数時間に及ぶことがあります。

 

血液検査や尿検査

てんかん発作は、様々な原因によって起こる為、
原因精査のために、これらの検査をおこないます。

抗けいれん薬の副作用の有無や、からだの調子
(けいれんを起こしやすくなっていないかなど)を
チェックするためにも必要な検査です。

 

てんかんの治療方法

てんかんの治療には、

薬物治療、

外科治療、

ケトン食療法

などがありますが、主として薬物治療がおこなわれます。

 

外科治療

外科治療や食事療法は、薬物治療をおこなっても発作が
抑制されない(難治性てんかん)場合におこなわれます。

 

外科治療は、すべてのてんかんに可能なわけではなく、

「部分てんかん」であること、

「その部位を切除しても後遺症が残らない」場合に限っておこなわれます。

 

ケトン食療法

ケトン食療法は、主として小児が対象で、医師や栄養士の
指導のもと、おこなわれます。

米やパンなどを減らして、砂糖を使わず、肉や魚を中心にした
食療法で、ケトン体が体内で作られるように導きます。

 

抗てんかん薬による薬物療法

てんかんの薬は、発作型や年齢、性別などを考慮した上で
抗てんかん薬が決定されます。

抗てんかん薬は、脳の神経細胞の興奮を抑制したり、興奮が
他の神経細胞に伝達されないようにする作用があるため、
てんかん発作を抑制することができます。

 

一般的に、単薬療法(1種類の薬が投与)ですが、1種類では
効果が低いときには、多薬療法(2種類以上の薬)が
おこなわれます。

 

小児の場合、成長に伴って薬の量が調節されますが、体内で
薬が分解・排泄される速度が早いため、成人よりも多い目の
量が処方されます。

 

抗てんかん薬の注意事項

抗てんかん薬を服用しているときは、薬の飲み合わせに
注意が必要です。

 

抗てんかん薬は、風邪薬などと一緒に服用すると、血中濃度が
変化しやすくなります。

血中濃度が上昇すると副作用が出やすくなり、血中濃度が
下降するとてんかん発作が起こりやすくなります。

 

抗てんかん薬以外の薬を服用するときには、必ず医師に
相談しましょう。

 

抗てんかん薬を服用するときは、

「途中で止めたりせずに毎日規則正しく飲むこと」

が必須です。

 

不規則な服用は、てんかん発作を誘発する
原因となってしまいます。

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抗てんかん薬の副作用は?

薬物治療は、長期間にわたって継続するため、
副作用は重要な問題です。

ほとんどの抗てんかん薬でみられる副反応は、
眠気やふらつきです。

 

この場合、薬の量を調節することで症状が緩和します。

 

しかし、薬によっては、発疹などアレルギー症状
現れることがあります。

この場合は、すぐに服用を中止します。

 

抗てんかん薬を長期に服用し続けていると、肝機能低下多毛
脱毛などの症状が現れることがあります。

いかなる場合も、医師に相談し、医師の指示に従って
治療することが大切です。

 

てんかん治癒後は?

てんかん発作が小児で2~3年、成人で5年以上続き、
抗てんかん薬の服用が必要ないと医師が判断した場合は、
約6ヶ月という時間をかけて、徐々に薬の量を減らしていきます。

服用中止したあとも発作が起こらなければ、てんかんが
治癒したことになります。

 

しかし、中止した後に発作が起こる場合もあるので、
定期的に受診して検査を受けることが望ましいです。

 

抗てんかん薬一覧

抗てんかん薬は、

「興奮系の働きを抑制する」薬



「抑制系の働きを強める」薬

があります。

 

ジアゼパム(商品名はセルシン、ホリゾン)



ニトラゼパム(商品名はベンザリン、ネルボン)、

クロナゼパム(商品名はリボトリール、ランドセン)

というこれらの薬は、ほとんどのてんかんに有効とされています。

 

しかし、発作の型に適応しない薬を用いると、症状を
悪化させてしまうことがあります。

例えば、フェニトインという抗てんかん薬は、部分発作や
強直間代発作には適応しますが、欠神発作には不適です。

 

抗てんかん薬は、てんかん発作の「型」によって
決定されますから、確実な診断が重要です。

 

部分発作に適応する抗てんかん薬

部分発作は、脳の一部分だけに電気的異常がみられ、その脳の
領域の機能のみが障害されることで起こります。

一般名商品名
カルバマゼビンテグレトール、テレスミン
ゾニサミドエクセグラン
トピラマートトピナ錠
バルブロ酸デパケン、セレニカ
フェニトインアレビアチン、ヒダントール
フェノバルビタールフェノバール
プリミドンマイソリン
ラモトリギンラミクタール
レベチラセタムイーケプラ


 

強直間代発作に適応する抗てんかん薬

強直間代発作は、意識を消失し、全身が硬直して、
継続的にけいれんを起こします。

一時的に呼吸が止まることもあります。

 

一般名商品名
カルバマゼピンテグレトール、テレスミン
クロバザムマイスタン
トピラマートトピナ
バルブロ酸ナトリウムセレニカR、デバケン、ハイセレニン
フェニトインアレビアチン、ヒダントール
フェノバルビタールフェノバール
プリミドンマイソリン
ラモトリギンラミクタール
レベチラセタムイーケプラ

欠神発作に適応する抗てんかん薬

欠神発作は、一瞬で意識を失い、一点をみつめたまま動作が
止まってしまうが、すぐに回復します。

一般名商品名
エトサクシミドザロンチン、エピレオプチマル
クロバザムマイスタン
トリメタジオンミノ・アレビアチン
バルブロ酸ナトリウムセレニカR、デバケン、ハイセレニン
ラモトリギンラミクタール


 

ミオクロニー発作に適応する抗てんかん薬

ミオクロニー発作は、からだの筋肉がピクピク動く
症状が現れます。

一般名商品名
クロナゼパムランドセン、リボトリール
クロバザムマイスタン
バルブロ酸ナトリウムセレニカR、デバケン、ハイセレニン
フェニトインアレビアチン、ヒダントール
レベチラセタムイーケプラ


 

てんかん重積症に適応する抗てんかん薬

てんかん重積症は、生命の危険を及ぼすこともある
重篤の症状です。

意識が戻る前に次のけいれん発作を生じ、30分以上の
全身けいれんが間断なく続きます。

 

一般名商品名
ジアゼパム(静脈注射)セルシン、ホリゾン


 

まとめ

てんかん治療をおこなっているときには、
生活習慣の見直しも必要です。

睡眠不足や精神的な緊張などは、てんかん発作を
助長してしまいます。

 

出来るだけ、てんかん発作の原因につながるようなことは、
改善しましょう。

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